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数字偏重⑨ - のべ人数
2023年1月。『中国、春節で21億人が移動』というメディアニュースの見出しが散見されます。
「ん?総人口が14億人では?」と訝しく思う人もいるでしょうか🤔
これの説明として真っ先に挙げられるのは
『これは”延べ人数”です。期間中に、同一人物が複数回の旅行などがあり得るから』のような内容。
なるほど、と合点しましたか?
単日ではなく「(前後数日を含んだ)春節休暇期間中」として捉える、という本質から、そうすべき(=同一人物でも2人カウントになり得る)だとは思います。〔流量〕の尺度として、まぁそうなのかなと🤔
でもこれ、どうやって数値を出すのでしょうか?
もちろん多少の推測的要素が絡んでいるのでしょうけれど、全く根拠なく”浮かび上がった”ものであるはずはなくて、【何らかのアンケートを取った】とか、【鉄道や航空等の旅客輸送の予約状況を元に分析した】とか、経緯があるのだとは思います。
仮に後者の実数値を参考にするとして、”21億人”とは『延べ数』なのですよね?
行程の往復で「1人」とみなすのでしょうか?そうでないと、全国民の半数近くが〔移動〕するだけで人口を超えることになりそうです。
《①大阪から九州へ行く②九州から大阪へ帰る》の計2行程をセットとしないと、冒頭で述べた【同一人物が複数回の旅行】の場合の『延べ数』=2 とする捉え方と混同してしまうことになり過剰カウントだと言えます。
あるいは、「休暇における人の移動は〔往復〕が前提」として重複カウントを回避するのでしょうか?ともすれば、自宅と行先との間に経由地がある場合や複数の目的地(寄り道)がある場合(東京~京都~大阪~東京など)は、前述した【往復で1人とみなす『延べ数』規格】が上手くいきそうにありません🙅🏻♂️
いずれかの方針にしても、ブレずに算出してみたところで、当該『情報数値』を受け取る人にとって、
「へぇ~、そんなに多いんだ!」程度の薄っぺらいものでしかない、のでは?
という本質思考になりそうなのですが、貴方の”気付き”はいかがでしょうか?
※基本的に、『のべ』付きの数値表現は画一的ではなくて多義的であるため不安定な”情報”であり、好ましくないと感じています😵💫
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