駅の発着情報掲示板② - 発車時刻表示のデザイン +
都市部の鉄道駅ホーム上の発車標として、〔行先〕〔急行や普通などの種別〕等が電光表示されている現場が主流ですが、それら項目のうちの一つである〔発車時刻〕に注目します。
当該情報の役割/あり方について、少し見直される動きがある旨、以前、メディア記事で取り沙汰されているのを見掛けたことがあります。
下の写真のように、一般的なスタイルは文字通り、『その駅を発車する時刻』の表示となっていますが、それをやめて『あと何分後に』という情報尺度に代替しようとするものです。全国の路線を見渡せば前例がありそうですが、東京の山手線において、JR東日本としては初めての取り組みとなる施策例で、「今後順次切り替えていく」という方向性にあるようでした。貴方の生活圏において、このような改変は導入されていますか?
山手線の旧表示と新表示(JR東日本プレスリリースより)
その記事内でも言及されているのですが、従来の【発車時刻】だけだと【現在時刻】と対査しながら「あと何分後に出発か」を認識することになるので、工程は2ステップになります。「言われてみれば…」ですよね。すなわち、手元の時計・ましてや腕時計ではなくスマホを見ながらとなるので、歩きスマホや危険発生の遠因になりかねない --- 、という点から、有効視できそうです。〔目的〕に沿うならば、「何時に?」よりも「何分後に?」の方が、チェックする各人にとっての〔ゴール〕に近いケースが多いようにも思えます🤔
しかしながら、「慣れていない」等の理由で歓迎しないとの評価をされる人も一定数いると予想され、賛否両論あることでしょう。
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この事案をきっかけに頭をよぎったことは、従来からの【時刻表示】の方は、定刻運行を前提にしていて、つまりは、ひとたび少しでも遅延するとこの方式による不適合感はかなり高いという点です。電光表示されているのは、あくまで【時刻表上の当初の予定時刻】に過ぎないのですからね。
「近年では、(JR等)遅延発生の際には、補足的に『約◯◯分遅れ』と横に表示されている!」と直感された方がおられるでしょう。でもその反応/工夫対処して既に形になっている点はすなわち、「今般の新方式の表示に対する高評価の顕れ」とも言えそうです。
話を戻しますと、遅延している状況下にも頑なに『定刻△時◯分発と、元は設定されていた運行車両が次に入線します』を表示する現状の情報体系よりも、今回のように『次は◯分後発』尺度の有意性の方が際立ちます。都市部においては実質的にピストン運行しているのであるし…とも思うようになると、それですら興味も失せます。 +++ 心にゆとりを😉
それでも、さらに突き詰めると…
遅延発生後って、走行速度も不安定になることがしばしばなので、結局のところは、イレギュラー度は最後まで解消されません🙅 つまりその駅の出発時刻を知っても安心は無く、『乗客それぞれの目的地まで/いつ着けるのだろう?』が分からなきゃ大した意味は無い! かつ、そのような状況で明確化できるはずはない! という話になってしまいますけれど😎
当該《新表示》、皆さんは歓迎しますか?
《同系シリーズの次稿③は20220716 18:00頃に
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