行く手を遮る障害物のデザイン《後編》
《前編》では、街なかで見掛けるかもしれない工夫デザイン例について紹介しました👇
今回の後編では、「類似施し」のように見えるものの本質的にはいかがなものか…🤔という事例へと連想展開します。
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駅前の歩行者や自転車が多く通行するエリアとその外の公道との境界に張り巡らされた〔柵〕です。
2種類(交互に)あるのが気になりますね。
片方は、後になって追加敷設されたものなのです。
それ以前はこうでした👇
つまり、《通行路が充分広すぎて、自転車に乗った人が速度を緩めずに勢いよく向こう側に飛び出していき、事故を起こしがち》だったということでしょうか。
どうやらその抑止のためにこのようなコーンを(一時しのぎ的に?)置いてみたのでしょう。
※この方向に少し下り坂になっている点も”追い打ち”💦
普段から安全確認を怠らず、かつ〔飛び出し〕のような振る舞いはしない当方にとっては、この【通せんぼ】仕込みは、それこそ、「その都度わざわざ”どかす”ことをしなければ通れないのでは?」「触れて服が汚れそう」などの違和感に見舞われたのでした(◎_◎;)
そもそもここを自転車で通ることはない立場なのですが😅
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さて、お次の現場写真📷
この画像から、状況が想像できますか?
さっきよりはインターバルが広い、という点は言わずもがな。
貴方にとって、気になるポイントはありませんか?
一般的なものよりもずっと幅が広く取られた歩道です。※歩行者の往来が多いからと理由に基づく設計ではなくて単に広い土地があるから、と捉えておきましょう。
前の例とは全く異なるファンクションだと判断できる〔柵〕が、長い距離に渡って沢山設置されていますね。
この施工理由/目的は何だと思いますか?
意外と難しい、かもしれないクイズです🤔
👇 ☟ 答えへと続きます ☟ 👇
今度は「この歩道を通行する人に対して/の便宜のために 何かを施す主目的」ではなさそうです。もっと別の人に対する〔制御〕〔統制〕が主旨。
⇒歩道の幅が広すぎるため、自動車がこの場所に侵入して停めたりしないようにと防御している という例です。
貴方の生活圏においても、探せばきっとどこかに見つかるでしょう(p_-)
確かに効用はあるかもしれません。
でも、冷静に考えると、これだけの箇所数・本数を工事するとなれば、何百万円のコストがかかるのでしょうか。その財源はどこから?
”ムダ”とは言い切れませんが、「そもそも誰のせいで」という限定的動機を意識するとなおさら、「もったいない」という気持ちになりませんか?しかもこんなに沢山😵💫💰
もっと小さな論点としても、歩道の通行者にとって無用な障害物感は否めません。夜の暗闇でも接触回避できるようにと反射板(光が当たると明るくなるパーツ)も付いていますね🔦
本来これがなければぶつかるリスクは発生しないため、副作用/とばっちり であることも否めません😔
あと、あちこちで見掛けるこの類の目論見👇
より良い塩梅でのデザイン設計は何かと苦戦しているようです(◎_◎;)
今回は前編とは対極的に、少し観察/洞察してみると、全面的に「良いデザイン」だとは到底思えない…という例でした。
👇のようなものとか…
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