『乾いた手でペーパータオル』のデザイン《後編》
以下の《前編》からの続きです。
貴方の中で、何らかの”気付き”が生じてますか?
~未読の方はぜひとも先にご覧くださいませ🙇
【「濡れた手を拭くもの」なのだからこれはおかしい/あり得ない】…と、頭ごなしに「掲示した者を小馬鹿にする様子の反応」や「この掲示の主旨・経緯を慮ってみようとする姿勢の人をも揶揄してしまう態度」にはならずに本質思考をしてみましょう🤗という題材でした。
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比較的多くの方が察知しやすい要素は・・・
【このような容器から取り出す際には決して闇雲ではなく多少の落ち着きをもって”こなす”ことが必要で、それのアドバイスをしている】
という類の〔利用者〕への親切心ではないだろうか、というところ☝
だとしたら、この掲示への失礼な態度は差し控えるべきところですよね🙅
多量が重ね詰められた収納ボックスから取り出す、という所為が初めて(もしくは余程慣れていない)という子供ならまだしも、「濡れた手」であるせいで千切れやすい素材の例は経験済だという人は多いのではないでしょうか。
その論点に伴う「じゃあどうすれば上手くいきやすいか」を考慮した工夫動線として、濡らす前/つまり【乾いた手で引き抜いておく】ことを先に済ませておきましょう、という順序付けのアドバイスと取れるわけです。
次に、デリカシーのある方において心掛けていたり、他の人(≒自分の前の使用者)の”後濁し”に困惑する経験が多かったり…のような人であれば一層、【自分が使う分以外を汚してしまいかねない】という懸念の回避配慮の一例として、当該掲示の主旨を解釈することができそうです。
『次に使う人のために』というフレーズが前に添えられていてもいいのになぁ…という〔別案〕を示したくなるでしょう🤔
飲食店のテーブルなどによく見かける紙ナプキンがテーブル単位で用意されている例と、土台本質は似ています。
※上端の高さが異なる仕様になっているのは、「使用者が手に取らない残存片を汚してしまわないように」との一応工夫、とのこと👇
ただ、この備品の設計を見るかぎり、(通常使用の範囲では)次のピースを汚してしまいかねないというリスクは小さそうです。
なので、上述の2つの要素を併せた論点とすべきかもしれません。
つまり、「指先が濡れた状態で掴もうとする」~「破れてしまう」~「それでも取り出そうと排紙口に指を突っ込んでみだりにいじくる」~「”跡を濁す”」🚫
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あるいは。もしかしたら、さらに別の要件が絡んでいるのかもしれません。当方独自の拡張的”想像”です💦
普段、ハンカチを使う場合ってどうしてますか?準備せずに手洗いを始めて、
ズボンのポケットやバッグの入り口部分にヒタヒタと水滴を垂らしながら、つまり汚しながらハンカチを取りに行くことはしない、
のでは?事前準備する人が多そうです。ハンカチを口に咥えてから水を出す人も散見されます。
その心掛けを、ペーパータオル使用時においても適用してほしい・・・そんな要素が意外と大きいのかもしれないと思いました💡
床などを汚し過ぎ。
もちろんデリカシーの程度にも多様性があるので断定はできませんが、概ね、自宅の場合だと洗面台回りや周辺の床を、水滴ヒタヒタと平気で汚すことはしないですよね?にもかかわらず、公共の場所(≒他者による掃除)だとぞんざいになっていませんか?
『濡らす前に取っておいてください』と翻訳し、その動機・理由の「千切れやすくなるから」の別側面/副次要件への”気付き”💡
当方自身は清掃担当の立場になったことはありませんが、使わせてもらっている立場の一員として「そんな汚し方をしなくても…」との感想を抱かざるを得ない他の人の無配慮な振る舞いに遭遇するのは日常茶飯事です。
そんな見地から、上述したような想像力へと繋がるわけですが、いかがでしょうか?
少なくとも、《「立つ鳥跡を濁さず」心得の浅さ》と、《この掲示に至る意思を慮ることはせずに「おかしな表記」だと愚弄するような態度》とは、同期/連携しているような気がするのです。
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