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季節会話と用語のデザイン - 残暑

 『残暑』という言葉は「もはや相応しくない」のでやめよう! という提言のような主張のようなものを見聞きすることがあります。去年も発せられていたのかしれませんが今年は”勢い”が増した…という雰囲気なのですが、この論点には幾分違和感を抱く当方です。
 ”発起人”側の言い分としては、地球温暖化/気候変動により、今や「ずっと夏が継続しているのだから」との観点で、昔ながらのこの用語が(9月前半などを指すには)不適切なので改めるべき~すなわち、もはや”死語”とみなし使わないでおくのがよいのでは?との発想。

 貴方におかれましては、共感しますか?

 「もう涼しくなってもいい時季なのになぁ…」という気持ちの強弱は人それぞれ異なるものの、《最も暑い時期 - 真夏》は既に過ぎたことを認知できる頃。『残暑』という文字使いの見た目どおりで決してヘンではなく、主観的に語意を移したり〔定義〕し直したりすべきであるような類だとは到底言えないのではないか、と思うのですが🤔

 

 『暑さ寒さも彼岸まで』は昔も今も当てはまる。もちろん本稿では秋分の方を指しているのですが、「暑さを過ぎた」を感じるラインは人それぞれであって、「真夏よりは涼しくなったなぁ…🎐」と感じさえすれば、論理としてはそれで「外している」とは言えないから。

 ただもし、6~9月のような期間を貫いて横ばいの高温グラフ📈を維持し続けたまま彼岸を過ぎるような気候にまでなってしまえば、事情や〔評価〕は変わりますが、『暑さ寒さも彼岸まで』というフレーズの本質は近年の日本ではまだ保っていますね。

 

 他方で、別の記事でも提起したのですが、「梅雨入り/梅雨明け」にこだわるスタイルがこれほどまで民衆に浸透しているものの、本質思考軸でいけば奇妙さを感じざるを得ません。

 こうやって《季節会話》の例を並べてみると、チグハグしているというか論点の不安定さが垣間見えるわけですが、貴方にとってはいかがでしょうか?

 連想されるフレーズとして、「猛暑」⇒「酷暑」や「地球温暖化」⇒「地球沸騰化」のような”趣向”の変化も挙がりますか?
~ただこれらは、冒頭(本題)の『”残暑”は使うな👊』主張とは思考軸が異なるような気がした次第です🙇
 

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