野外コンサートでステージが2つあるデザイン +
主に夏のシーズンには各地で『音楽フェス』と呼ばれる野外ライブ🎤🎸が開催されますね。当方が住む地方でも、この大型連休期間中に催行の運びとなり「数年ぶりに!」と張り切っている様子が伝わってきます。
さて今回。
そのようなイベントに参加したことがある人もない人も、実際に聴衆として参加したつもりになって、工夫と効果について考えてみましょう💡
多数のバンド🎸やソロミュージシャンが参加して、長時間断続的に順番に演じられることが多く、全開演時間のうち何時間居ても料金は均一。座席を置かずに、順次観客エリア内の好きな場所に入場していく。自分の目当ての出演者(の時間帯)だけというわけではなく序盤からラストまでずっと参加する人が多いようです🎼
このようなイベントで、【ステージが2つ設置されている事例】があります。大きな広場の両端に1つずつ、をイメージしてください(*1)。
単一で済ますより設営コストとPA(*2)やSR(*3)追加の運営費はかかるのですが、それでも2つで開催するのには狙いとメリットがあります。それはどのようなことでしょうか?
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グループごとにそれぞれ演奏前に機材のセッティングが必要となります。複数のグループが順次演奏しますので、1組目が終わった後にその片付け、2組目の準備、としていると、本格的な演者の場合少なくとも数十分要しますので公演に間が空いて観客は退屈してしまいます。
でもステージ2つで交互に上演すると、前の演者が終わる前からもう片方でセッティングを始められ、スムーズに進行させることが可能となります🙆
さらに、観客の位置について、公平さを高める効果をもたらすことができます。
つまりそれは、1組目のステージAで前方にいけた客と後ろで観ていた客を比較した場合、2組目は反対側のステージBで出演しますので、それぞれの観客にとっての「ステージとの距離(移動できる場合は前方への行き易さ)」が逆転します。1組目を最前列で観ていた場合、2組目の時にも同様に前方に行くことは困難になります。全ての出演者を良い位置で観ることはできなくしているのです。(*4)
毎回の移動が面倒だと感じる人もいるのかも知れませんが、このようにして、それぞれの観客にとっての不平等感を無くす工夫を施すことができるのです。(*5)
(*1)某テレビ局で歳の暮れに放送される歌謡祭でも、ホールの両端をステージにして開催されているのを観たことがあります。また「左右に二つ」という形態の場合もあります。
(*2)Public Address - 電気的な音響拡声装置の総称。またそのオペレーター
(*3)Sound Reinforcement - 音声増強
(*4)定位置にレジャーシートを敷く等、ずっと移動しないスタイルもあります
(*5)直近の例ともなれば、感染症対策も意識してか、一部の”推し”のアーティスト以外の場合は後方のエリアでのんびりくつろいでおいて、(事前抽選制を織り交ぜた)ステージ近くは入れ替えるようなシステムを採っていたり、工夫は進化しているようです
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