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PCのキーボードを壊す という工夫対処 +

『ビジネスエリート』ともてはやされ、「これはスゴイ!」と模範的対応策について絶大評価で紹介されているのを見掛けると、もし自分がその領域に造詣が深い場合には尚更、「それはちょっと違うのでは?」と疑念が湧くケースがあります。

  

 ある業種では、業務特性上、PCのエクセルでの作業中に、キーボードの『F2』を多用するとのこと。その際にもし誤って隣の『F1』キーに触れてしまうと別の機能が発動し、作業が数秒間止まってしまうため、その対処として編み出された予防策は【F1キーを抜いて(≒壊して)しまう】のだそうです。

本質をついた対応策を考えるなら、このようなことにはなりません🙅

 

 その代わりに、どのような発想軸で打開(=問題を解消)しようとするでしょうか?

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 まず、もう少しだけ詳しくおさらいします。

 その業種では日常的に扱う金額が莫大であるため、相当大きなプレッシャーの下、計算ミスを絶対に起こさないように慎重を期しています。エクセルを使用するのですが、その中で数式をチェック(表示)する機能が『F2』になっており、このキーを頻繁に押すそうです。

 そして誤って隣の『F1』を押してしまうと【ヘルプ画面】が出て数秒間作業が止まってしまいます。閉じる必要もあり面倒です。それが鬱陶しいので回避したい、という懸案です。

 

 基本的には『押してしまわないように』と目論む方が根本改善なのでよい(*1)はずなのですが、この例では、他のPC仕事で『F1』キーを使いたい場面もあり得るわけで半ば”強引”な発想になっています。その点を犠牲にして「エクセルのF1」のためだけにキーを壊す、ということの副作用は軽視できません(*2)。

 難儀なのは、【Excel】の【F1:ヘルプ機能】なのであって、そこを適確に捉えた上での対処を考えなければなりません
 ピンポイントで無効にする方法があるわけで、『押しても大丈夫な設定にしてしまう』との思考がここでは有効だと考えます。(そのやり方を知っているかこれから調べるかはまた次のステップ)

 

 このような「問題の取り違え」は時折見受けられ、誤った方向/対処へと導かれかねないので、慎重な吟味・分析が必要です☝
 
 キーの除去は確かに画期的/斬新ではあるものの、決して合理的とは言い難く、『ビジネスエリート』との表現に相応しいとは思えませんでした。
 そもそも、「充分な時間をかけて、慎重にチェックしないといけない」のであれば、「キーを押す動作自体も慎重・適確に」とは捉えられないのでしょうか。その点に矛盾も感じました。いくつか”?”が浮かびます👼

 直感的に絶賛するのは、やはり考えものですね😞

 

(*1)当方の改善論の要件の一つ - 例えば、仕事でミスが頻発するようなら、防止策として「チェック体制を強化する」ことを考えるのではなく、そもそも「ミスを犯す”きっかけ”を減らすような作業工程を考える」ことが肝要 - と述べている点と通じます
(*2)他の例 - 【Print Screen】というキーがあって、その機能は、「画面をコピー(⇒その次工程でどこかにペーストする)」。これを「プリンタに(すぐさま)印刷する」に切り替える設定(≒裏ワザ?)があるらしく、施してしまう人がいるそうです。しかも周りの人の分まで。 これでは本来の機能が利用できなくなってしまいます…😢

 

 

 

 

 

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