ハイクオリティー品は本当に高嶺の花なのか +
「高級素材を使っていて”値が張る”」商品がありますね。例えばタオル。
品質について問う場合、多くの人が最も重視するのは〔肌触り〕でしょうか。あとは〔吸水性〕。アンケート結果を見たわけではないので、人々の嗜好の偏り/パーセンテージは予想しにくいですが、特段こだわりの無い人にとっても、それらの重視要素項目としてはおおよそ見当がつきそうです。
さて。
ある生産者が、より高い〔吸水性〕を追求し、生地や製法が秀逸であるために一般品の約二倍の材料コストがかかる商品を企画したとしましょう。
各消費者が、その特性にどれほど魅かれるかが購入動機の大きさとなり、メリットと価格の上がり幅(=通常品との差額)とを天秤にかけて決断をする --- 言葉表現では堅苦しくなりましたが、何も難しいわけではない「概ね皆に共通の”当たり前の”心理」ですよね。
その際に「一枚当たり幾ら💰」との尺度にばかりに振り回されていけません🙅というお話です。
もちろん、購入者の「用途・目的」に拠ることは言うまでもないですが、冒頭の〔吸水性〕について着目し、次のような事例はどうでしょうか。
「一般品の約二倍の材料コストがかかる商品」と前述しました。これは同時に、「約二倍の吸水力」という特性をも備えている、と仮定しましょう。とすれば、タオルのファンクションとして、通常品の半分のサイズで事足りる、という見方もできます。
※くどいですが、あくまで〔吸水性〕に着目した話です。
ということはつまり、二倍のコストがかかろうと、「一枚」の製品を作るのに必要な生地が半分で済む、ということになります。〔コスト〕と〔ファンクション〕とが相殺されるので、本質的な割高感はゼロに!
~「実状はそうもいかない」との声がどこかから聞こえてきそうですが、思考例題として単純化しています。
こと【数値】ばかりに執着するようなタイプだと、上述したような要件に気付かない顛末になったりするようで、注意が必要です⚠
当該タオルの例でいうと【一枚当たりの価格】だけを見て本質に目が行かない…そんな評価姿勢に留まってしまうのは残念なことで、どこかで損をしているかも?と思ったりします🤨
「金に糸目をつけることなく高級料理を堪能する/その事実から満足感を得る」ような『ヴェブレン効果』的な話とは異なりますね☝
あくまで客観的に、誰にとっても共通尺度の〔効用〕に関する考察です📖
☟ 広告宣伝でもなければ、愛用者でもなく…(;^ω^) ☟
LEDが一般家庭に流通し始めた初期の頃は、その【単価の高さ】から、買い控える/買おうとは思わない人が少なからずいたのだと推測します。
その後、『規模の経済性』もはたらき「”割高感”は和らいできた」のだと言えるのでしょうか、十分に浸透しましたね。
その過程で、「高めでも長持ちする」との要件を考慮するようになった --- そんな記憶はありませんか?
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