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冬来たりなば春遠からじ

イギリスの詩人:シェリー の詩より
文語なので日本由来かと思ってましたが💦

《ふゆきたりなば はるとおからじ》

 寒く厳しい冬が来ているということは、暖かい春が目前ということ。
※ここでは、「(立春など)暦の上では云々」ではなくて、「今はまだ冬本番」という時節において。春の気配はまだなくても。

 転じて。『つらい時期を耐えれば幸せな時期が必ず来る』という拡張解釈へと繋がって伝承される📖

--- 励ましフレーズとしていかがでしょう💪

 

 一年の季節の循環/春夏秋冬の移ろいの中で、冬という季節の次には必ず「うららかな春」が巡ってくる🌸というところ。『冬来たりなば』なので、「冬はもう終盤だから…」のような点は前提になっていませんね。冬の入り口で既に春を想う --- そういうニュアンスを感じます。

 

 ここで一旦、「冬という季節範囲で」に注目してみましょう👀
 日毎の気温の変化を折れ線グラフにした場合に、言うまでもなくジグザグしているのだけれど、大まかに見ればV字またはU字の形状をしていて、これを〔寒さ〕の尺度に置き換えると、上下が逆転して真冬のところが凸になっている⛄
 月日の歩みが既にその辺りに達しているならば、もはや〔寒さ〕軸では”概ね”右肩下がりで春へと向かってゆく↘

 ほぼ疑念無く「春はすぐそこ」がしっくりくるわけですが、文学情緒では前述したような捉え方で綴るというのが心豊かなところ💖

 

《ふゆきたりなば はるとおからじ》

を、そのようにもし、「冬の後半になれば」と狭めてしまうとどうでしょう。前述のグラフ的〔最寒日:ピーク〕を過ぎた、この右肩下がりの勾配を想起させる要素が、【数学的思考者】にとっての”春近し”気付き効果として作用するのだろう🤔

 --- 文学と数学、相互の世界観📈📉

 

~昨日の記事で、『のべ人数』という日本語表現の本質や危うさについて再提起した際に、深い言及のところ=リンク先 まで足を伸ばして《おさらい》をして頂く/皆さんの〔好奇心〕を駆り立てることが、思いのほか弱かったようです💦
 が、めげずに💪

👇「ピーク」の濫用にご注意⚠👇

 

 さらには、こんな連想もありますね💡

 「寒さのピークを過ぎれば暖かくなる一方」ではなく『三寒四温』という言葉もしばしば見聞きする。だけれども、これの意味は限定的ではない、と思う。
 「暖かいと感じる日が多くなっていく春先」のみならず「一気に暖かくなるというわけではない」とのニュアンスを含んでいる~『三歩進んで二歩下がる』な様子 --- との受け止め方も🤔

 語句/フレーズの意味を限定的にしてしまうのもたまきず。「融通を利かせる」ことによって多様性や風情が生まれるのは許容したい。

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