愛する人と場所は僕の自己実現の大前提だったんだ
突然ですが、マズローの5段階欲求というものをご存じでしょうか。
経済学や教育学の勉強をしていると頻繁に出てくる有名な概念です。
簡単に概要を説明するとこうです。
(面倒でしたら少しスクロールして飛ばしてください笑)
人間の欲求は以下の5段階の階層になっています。
①生理的欲求
②安全の欲求
③社会的欲求
④承認欲求
⑤自己実現の欲求
①生理的欲求 飲食や睡眠などの生きていく上で不可欠な最も基本的な欲求
②安全の欲求 危険を避け、安全・安心に暮らしたいという欲求
③社会的欲求 集団に所属したり、誰かに愛されたりすることによって、居場所をつくりたいという欲求
④承認欲求 集団の中で認められたいという欲求
⑤自己実現の欲求 自らの中に秘めた可能性を実現したいという欲求
これらが①→⑤の順番に低層階から並んでおり、下位の欲求が満たされることによってはじめて上位の欲求が生じるのだそうです。
僕はこれまでこの概念に対して、ふーんというぐらいにしか思っていませんでした。
しかし、最近になってこれの意味を身に染みて実感するようになってきたのです。
今日で、僕が社会人になってから1年と3か月が過ぎました。
そんな僕は大学4年生の時、⑤自己実現の欲求を満たしたいと思い、今の仕事に飛び込みました。
実際今の仕事は大好きで、就活生の当時やりたかったことができているなと心から思います。
それにも関わらず、なぜか辛い時間が多々訪れるのです。
そしてそれに伴い、だんだんと自己実現の欲求が薄れてくるのです。
モチベーションが低下し、やりたかったことをやりたいと思えない瞬間が増えてくるのです。
僕はこの理由がずっとわからずにいました。
しかしこの前、とあるマーケティングの本で「マズローの5段階欲求」に久しぶりに触れて気づいたのです。
「低次の欲求が満たされていないから、高次の欲求が薄れているんだ」と。
僕は大学を卒業後、4年間暮らした大好きな街を離れました。
そして、大好きな恋人や友達、そして家族と簡単に会えない距離ができました。
これにより知らぬ間に③社会的欲求が満たされなくなってきていたのです。
どうやら人間というのは、思っている以上に弱い生き物らしいです。
独りでも戦えると頭では思っていても、心は簡単には従ってくれません。
まず低次の欲求を満たすように促し、高次の欲求への思いを薄めていってしまうのです。
何も捨てられない人に、何かを得ることはできないという言葉を聞くことがあります。
僕はこれは正しくて、何かを追いかける際には多少なりとも何かを手放さなければいけないと思っています。
しかし、その手放す何かが、自身の幸福な人生の大前提である可能性に目を向けなければいけないとも思うんです。
捨てた何かがとんでもなく重要であった場合、人は自己実現なんで叶えられないのだから。
2022年も半分を過ぎました。
僕はここからの後半戦を、一度手放したものたちを再び自分の周囲に置くための基盤づくりに使っていきたいと思っています。
『愛する場所で愛する人に囲まれて暮らす』
これが真っ先に満たしていかないといけない欲求であり、僕の自己実現の大前提です。
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