ジム・ジャームッシュ『パターソン』【映画評】
ジム・ジャームッシュ監督の映画『パターソン』を観る。
暮らす街とたまたま同じ名をもつバスの運転士パターソンは、詩を書く。毎朝、美しい妻ローラの横で目覚め、シリアルを朝食にとり、ランチボックスを片手に自然豊かな路地を抜けて通勤する。車庫を出る前の運転席で白無地のノートにボールペンで詩を書きつける。路線バスを運転しながら、乗客のおしゃべりにそっと耳を傾け、詩のヒントになることも。
夕方に帰宅してからは、妻とお互いにその日の出来事を報告しあったり、地下にある自分の机に向かったり