自己紹介:ダイエットに向き合うきっかけ
セルフネグレクトからのがん告知
30歳を過ぎた頃から毎年10Kgずつ体重が増えていった。
明らかに変わっていく自分の容姿から、ダイエットが必要であることは認識していたものの、実際に行動に移すきっかけを見出せないままでいた。加えて、現実に向き合う勇気が持てず、体重計に乗ることすら躊躇っていたため、結局のところ最大何Kgになっていたのか正確にはわからない。
次第に自分の健康や容姿に対する関心も、また自己肯定感すらも失われ、当時は重度のセルフネグレクトに陥っていたのだろうと思い返す。
そんな折、がんの疑いがあるということで精密検査を受けた結果「疑い」から正式にがんの確定診断が下された。また、即日治療開始が必要なレベルの糖尿病であることも同時に告げられた。
がんは幸い初期の状態で、患部を切除すれば転移の心配もないだろうというのが主治医の見立てであった。しかしながら、重度肥満患者に対する全身麻酔を伴う開腹手術には不測のリスクが伴うということで、手術日までに可能な限りの減量が必要であるとも言われた。
これが、私がダイエットと向き合うことになったスタート地点である。
医療にたどり着いて理解したこと
がんの告知をきっかけに、教育入院も兼ねた2度の入院と手術、糖尿病治療、そして管理栄養士の指導といった医療を受けることになった。
その結果、1年間で40Kgの減量、血糖値・中性脂肪の大幅改善に成功し、医療がもたらす恩恵の大きさを思い知った。
この経験から身を持って理解したのは、ダイエットにおける本質的な目的は「心身の健康を手に入れ維持していく」ということである。
減量は過程の一つとして行なうとしても、あくまでも一時のものになるだろう。むしろその後の健康維持の方が生涯続く長いフェーズとなることから、ダイエットとはライフスタイルの見直しであるとも言える。
「行動は習慣になる」と言われるように、生活習慣を見直し、一生ものの習慣を身につけていきたい。
一生ものの習慣を身につける
これまでの経験から、ダイエットの手法として、しばしばメディアで紹介されるような容易で画期的なメソッドは存在せず、結局のところ「食事療法」と「運動療法」を併用した正攻法しかないと考えている。
健康を損なうことなく成果を出していくためには、正しい知識が不可欠となるが、世の中には真偽が疑わしかったり、断片的でしかない情報が依然として溢れている。
そこで、現在進行形の当事者としての目線と、これまでの経験および実績から有用な情報を発信したく、このnoteを立ち上げることにした。
ダイエットの必要に迫られてはいるが、実際何をどのように始めたら良いかわからない方、またはモチベーションをどう維持していけば良いか悩む方に私の経験が少しでも役立てば幸いである。