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「自分で考えろ」第一形態:忖度クイズ〔クリシェ【凡百の陳腐句】19-1〕
人が他人に「自分(の頭)で考えろ」と(半ば尊大に)求めるとき、その心理形態としては大きく三パターン考えられる。
その中で、最も多いと思われるのが「忖度クイズ」パターン。
つまり、
「私の"正しい"価値基準と矛盾しないように、考えろ」
「私の"正しい"答えに向けて、考えろ」
「私がなにを"正しい"と思っているか、考えて当てろ」
ということだ。
なお、「最も多い」と書いたのは、相手より立場が上であったり、「自分の方が頭がいい」と思い込んでいれば、容易に"発動"しうることを根拠とする。
しかし、「私がなにを"正しい"と思っているか考えろ」というのは、日本語で
「忖度」
という。
しかも、それを「当てろ」というのだからもはや「クイズ」。
「その人の価値観当てクイズ」
「忖度クイズ」
である。
相手に慕われてもないのに、これを仕掛けようものなら、軽率。
立場が消え、真正に「自分の頭で考えられる」ようになった後、
「なんであんたの頭を読んで考えなければいかんかったのだ?」
となること請け合いだ。
(続く)
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