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【 メンタルには筋トレ 】
やっぱり体を動かすことは大切なんだな、そしてそれは走ることよりも筋トレの方が万人に共通して言えることなんだろうな、と思えた本がこちら。
筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
/Testosterone(著)
ユーキャン学び出版/自由国民社
旧Twitter、現X発の自己啓発書。
そう、内容は「筋トレしようぜ!楽しいよ!」なんですが、本のジャンルとしては自己啓発なのです。
だから書店でこの本を探す時は、スポーツ系の棚ではなく自己啓発系の棚に行ってくださいね。
図書館でもBOOK・OFFでも一緒です。
私は最初、この本を図書館で見かけました。
前からこの本の背表紙は目にしていたけれど、手に取って読もうとはしてませんでした。
でもちょうどその時気分が落ち込んでいて、何をしたらいいんだろう…状態だったのでこの本に目が止まったんです。
今わたしが必要としている情報が書かれている気がする!と借りて開いてみたら、ドンピシャでした。
(あまりのおもしろさにすぐその足で本を買いに行きました。そこで2冊目とも出会いました。)
つぶやきの140字以内に収められたであろう、短い文章。
筋トレがいかにオススメなのか。
男性、女性、年齢問わず、筋トレがもたらす効果効能は。
メンタルブレブレの弱弱人間にどれほど筋トレが効くのか。
悩みがあるなら、まず筋トレ!
ダイエット、仕事、人間関係、恋愛…筋トレこそ、あらゆる悩みに共通して効いてくる最強のソリューション(解決方法)だ!
と自信満々に訴えかけてきます。
その熱量たるや、クスッと笑ってしまう文体を持ちつつあらゆることを筋トレに繋げてきます。
実際に繋がっているでしょうし、筋トレをすることで気分が上向きになり、生活が豊かになることと思います。
この本は面白く読めるように書かれていますし、著者もそこを意識して書いたと記しています。
正直、何かしらの悩みがある人は、この本を読むだけで筋トレして解決に向かっていくかと思いますが…
それだけでは動かない方へ。
頭で納得してからじゃないと動きたくない!という方に向けても、出版されています。
それがこちら。
超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由
/Testosterone(本文の著) 久保孝史(解説) 福島モンタ(漫画)
文響社
こちらは、1冊目をさらに強化するべく
科学的根拠を持ち出して「いかに筋トレがオススメか」を書いています。
はい、皆さん大好き「エビデンス」ですね。
私個人としては、1冊目の方が単純にやる気になって筋トレしようと思えるので好きなのですが、
やる気なんてあやふやなものではやらないぞ!という考えの方もいるでしょうから、この本があります。
科学的根拠の解説については、久保孝史さんを迎えTestosteroneさんとの対談という形で行なわれています。
信頼できる論文や研究結果を元に、筋トレが科学的にどう効くのか。体だけではなく、心にも言及しています。
さらにこの本には
エビデンスの他にも筋トレをお勧めするべく、個人の筋トレエピソードを漫画にして載せています。
家庭環境や性格、体格も全く異なる6人のお話を分かりやすく体感出来るように描かれています。
それぞれ状況は違えども、いずれも共通するのは「筋トレをすることによって人生が好転してきた」というところです。
読むだけで気分が晴れやかになるような良い漫画ですが、だからこそ読むだけでやった気にならないよう、その場ですぐスクワットをするのがオススメです。
この1冊に久保さんの解説入り、各人の筋トレエピソードの漫画あり、もちろんTestosteroneさんの文章ありと盛りだくさん。
1冊目(筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法)を読んでも、読むだけで終わってしまった人に
理詰めで(久保さんの解説)、情操に訴えかけて(漫画)、筋トレをやりたい!と思わせる1冊です。
2冊ともとても筋トレへの意欲を高めてくれる本ですが、
この本は最後まで読み切ることよりも、読んでて筋トレしたい欲がムクムクと湧いてきたら
その場でスクワットなり腕立て伏せなりをすぐにやる方が役立つ読み方です。
さらに私は、メンタルが不調の人にこそ筋トレはオススメだと感じてます。
すなわちこの2冊を読んで、即スクワットをすることをオススメします。
個人差はあれど、特に女性はホルモンバランスでどうしても気分の波がある中で、働いたり生活をするのが苦しくなる時が多くなりがちです。
落ち込みすぎたり、急に悲しくなったり、悩みが頭から離れなかったり…
そんな時こそ腕立て伏せ。
気分が下がったらスクワット。
周りに人がいなかったら、試しにその場でやってみて欲しい。
周りに人がいる場所なら、トイレにでも行ってスクワットしてみたらいい。
体を動かすことで、物理的にメンタルにアプローチする。
血流が良くなれば気分も上がってくる。(これほんと)
科学的根拠とか一切知らなくても、散歩すると体がぽかぽかしてくるでしょ?
筋トレするとキツイでしょ?
その間だけ、メンタルに意識がいかなくなる。
筋トレしつつも落ち込んでるようなら、さらに強度を上げる。
腕立て伏せなら、顎を付けて、腕を横に広げないで後ろに引いて、床スレスレまで下げてから体を持ち上げてみて。
スクワットなら、椅子に座っているかのような美しいフォームでやることを意識してみて。
ほら、その瞬間、落ち込んでられないでしょ?
……と思わず囁いてしまいたくなるほど、メンタルの安定には筋トレが効きます。
性別関係なく、すぐ落ち込んじゃうんです、自分に自信が持てないんです、凹むことがあると引きずっちゃうんです、という人に
体を動かす習慣を付けることが最強だと感じています。
正直な話、筋トレに限定しなくとも、
ヨガや散歩など体を動かしさえすればメンタルには程度の差はあれ効きます。
じっとして頭の中であーだこーだ悩んでいるのが一番精神には悪いですからね。
なので物理的に動いてしまえば、永遠に悩み続けることからは一瞬抜け出せるんです。
ここであえて筋トレと言っているのは、結果が見えやすいし、体を動かす以外の効能が多いから。
本書でも書かれていますが、筋トレをすると食事にも意識が向きます。
それまでコーヒーと菓子パンだった朝ごはんを、ゆで卵や鶏肉などのタンパク質に変えてみようかな、と変化していきます。
食事は体を動かす頻度よりも高い方が多いと思いますので、高頻度で体に良いものを摂り続けていたら、考え方も変わってきます。
結果、筋トレのために始めたものが副次的にメンタルにも効いてきます。
ま、これだけ長々と書いてきましたが、
2冊ともサクッと買ってサクッと読んで、読んでいる最中に筋トレしたくなってきたらスクワットしてください。
家の中にいるのであれば腕立て伏せも良いですよ。
どれだけ言葉を連ねても、1回の筋トレにはかなわないのですから。