データとビジネスをつなぐデータストラテジストとは|自己紹介記事
はじめまして、prompt4plannerを運営している長谷川智彦です。
最近、”自分のことをもっと表に出していいんじゃない?”とアドバイスをいただくことが多かったため自己紹介記事を書いてみました。
簡単な自己紹介と合わせて、僕の職種である”データストラテジスト”に関しても紹介できればと思います。
データストラテジストとは?
最近求人でようやく目にすることが増えてきましたが、おそらくまだまだ多くの方にとっては”データストラテジスト”と聞いてもピンとくる方は少ないような気がします。
データストラテジストとは”データ(Data)”×”ストラテジー(Strategy)”が組み合わさっていて、企業が保有するデータをビジネスに活かしていくための戦略や企画、仕組みづくりを整え、実行に移していく職業です。
データがビジネスで重要視された最近になって形作られている職業なので、企業によってはデータアナリストなどの違った名称で呼ばれていたりもします。
データサイエンティストの3要件に照らし合わせるとビジネスを軸にアナリティクスのスキルやエンジニアリングの知見も持ち合わせた存在です。
HR領域でのデータストラテジストをしています
このブログを運営している僕もこのデータストラテジストをさせてもらっていて、特にHRや人事領域において、営業やマーケティングでの自社サービスの支援や人事領域でのデータの活用に関して日々取り組んでいます。
最近は人事が当たり前のようにデータ活用できるようになっている組織として”次世代人事”というテーマで自社の人事組織でのデータ活用人材を生み出すことなどに力を入れている感じです。
データストラテジストにはいきなりなったわけではなく、以下のような順でデータアナリストから企画やプロジェクトマネジメントを学びデータストラテジストになった感じでした。
データストラテジストのスキルマップ・業務
ここでは、データストラテジストの解像度を上げるためにそのスキルセットや業務に関してみていきます。
IPA(情報処理機構)で公開されているデジタルスキル標準にはデータストラテジストのスキルセットに以下のものを挙げています。
また、責任や業務としては以下の資料にまとまっていました。
かなりたくさんのスキルが定義されてますね。
ただこれだとどのようなことが求められているか分かりづらいなと感じたのでまとめ方を変えてみました。
MECEでなく、定義が広いものもあったので若干強引ではありますが、
分析・設計・実行の3つに大きくまとめ直しています。
実際に業務をする上では以下のことが求められるかなと思います。
整理しつついろんなことが求められるなと思いながら、僕自身がどこまでカバーできているか気になったため、自分がカバーしている部分を色分けしてみました(一旦レベル感は度外視してます)。
スキルの専門性がまだまだ高くはないものも色をつけているため、盛っている部分は大いにありますがこんな感じです。
全てはカバーできていません。
ただ、色がついていない部分はエンジニアのメンバーに任せたり、プライバシーなどの部分は会社のコンプライアンス部門の方にも確認してもらったりしているので、個人的には全てができるようにならずとも他のメンバーと協力してカバーできればよいと思っています。
それに、データ活用は世間で言うほどキラキラしたものでもなく、
泥臭い作業の連続だったり、一人では動かせないものだったりするので、
一人で抱え込むよりは仲間と一緒に解決する方が良いです。
自身の業務内容を整理してみる
上記のスキルを踏まえた上で業務上どのようにつながっているのかを経験ベースで図示化しました。
個人的にデータストラテジストとして業務で多いのは真ん中の部分で、データを活用する企画を立案しプロジェクトとして進めています。
データ分析や定性分析は企画の各フェーズにおいて意思決定に重要なので、アナリストと協力しつつも自分でも分析はできるようにしています。
そのデータ活用企画を作る上で、会社内にあるデータの理解や業務の理解は重要で、企画を立てる際には現場に近しい方達にヒアリングをしたり、ビジネスプロセスを可視化して整理しながら課題を特定します。
また、個人情報などの活用が規約に準じているかや倫理的に問題ないものか、最新の技術で解決の幅は広げられないかなどの知識は必要不可欠なのでインプットをし続けます(ドメイン知識の部分)。
HR領域でいえば要配慮個人情報やピープルアナリティクスでのデータ活用における人事データの活用などもこのドメイン知識にあたります。
データストラテジストがデータ活用施策を進めるにあたって、データが使える状態であることは重要です。
そのためエンジニアの方々を中心にインフラ整備をしてもらいつつ、メタデータの整備やデータ活用できる人材の育成などデータストラテジストとしても協力できることは多いので一緒にやります(データマネジメントの部分)。
そして、データ活用はつまることろ経営や事業のビジネス活動に貢献する必要があるため、しっかりと活動が経営や事業の方針・戦略とつながるように施策を考えていく必要もあります。
一方で戦略の中でデータ活用の部分が具体でないときはみんなで一緒に考えて整備していくこともこの仕事の大事な役割です(戦略との紐付けの部分)
最後に、データ活用の活動をしっかりと認知してもらうために、社内だけでなく社外にも発信することも仕事の一環としてやっていたりします(社外発信の部分 冒頭の自己紹介で挙げた記事はその一環だったりします)。
具体的にやっている内容などは機密なのでここには書けませんが、大きくデータストラテジストとしてやっていることをそれぞれつなげると上記のイラストのようにつながる感じです。
データ活用の推進と一言ことに言ってもやることはたくさんあったりしますね。
prompt4plannerを立ち上げた理由
ここまででデータストラテジストに関して色々と書かせてもらいました。
なんか面白そうな仕事だなと感じた方も、たくさん求められることが多くて大変そうだなと感じた方もどちらもいらっしゃると思います。
最後にそんなデータストラテジストをしている人間がどうしてnoteでブログを書き始めたのかについて書こうと思います。
企画職のデータ活用のナレッジをまとめれないか
ビジネスでのデータ活用に関して今やニュースで目にしないことはない時代になりました。
また、データ分析のスキルを身につけられるサービスも増えてきて、個人がデータ分析に触れる機会もコンテンツも充実しています。
そのため、現在データ活用に関わりがない方も今後、データ活用をする機会が増えてくるのだと考えていますし、もっと言えば、必要となるレベル感は違えど、データ活用のスキルは企画やマーケティングに関わる方にとっては必須となる世界によりなっていくのだと思います。
とはいえ、スキルや業務の部分で見た通り、ビジネスでデータ活用をするためにはデータ分析にとどまらない多くのナレッジが必要だったりするも事実です。
実際にこれまでも仕事の中で、企画職の方がいざ自分の業務でデータ活用に挑戦して苦戦する姿も見てきました。
そういったこともあり、これからのデータ活用が求められる時代において企画職にとって役に立つナレッジを自身の経験を通して得たナレッジをもとにブログとして提供できないか。
そんな思いから生まれたのがこのブログ”prompt4planner”でした。
戦略・思考・データ分析・マーケティングなどいろんなジャンルの記事が散らばっているように見えて実はデータストラテジストもといデータ活用をビジネスとつなげる人々にとって役に立つナレッジを発信する。
そういったコンセプトで運営しています。
今後も時間を見つけてはこれからのデータ活用が求められる時代に役に立つナレッジを記事として発信はしていこうと思うので、応援していただける方は引き続きフォローや記事のシェアをしてもらえると嬉しいです。
まとめ
今回は自己紹介を兼ねながらデータストラテジストの仕事に関してや、このブログを執筆している理由などを書かせていただきました。
prompt4plannerでは引き続きこれからの企画職・マーケティング職が仕事をする上で便利な情報をお届けしていくので気に入った方は職場の方や友人にぜひシェアしてみてください!
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