座右の銘を「死ぬまで毎日ひとめぼれ」にする。
さよならだけが人生だ、という言葉が嫌いだった。あまりにも生きる意味ないやんと悲しくなるからだ。だから、その対義語を考えた。それが、死ぬまで毎日ひとめぼれ、であった。
いやお前何言ってんの。とツッコミを入れるけど、アンチ「さよならだけが人生」を拗らせているので、もう何を言っても無駄である。
とにかく冷静になろう。「さよなら」の逆は?「好き」って思うことでしょ。人生の逆は?毎秒じゃん。行き過ぎか、せめて毎日でしょ。
じゃあ、さよならだけが人生だ、の対義語は?死ぬまで毎日ひとめぼれ、しかなくない??
ハァ、確かに。
いや確かに、じゃないのよ。どういう意味なんか。まあ、私は「生きてる限りは1日1日、出会う万物を愛でていこうね〜」って感じだけど、そりゃね、人によりけりよね。なんて解釈の多様性を盾に、全てを読み手にぶん投げた。ドテキトーだ、ひどいね。
でも意外と言葉の響きが良くって、しっかりお気に入りフレーズの地位を私の中で獲得した。地味に私の「かっこいいセリフ」というファイル名のネタメモ帳の上の方に記録されている、意外とすごいやつなのだ。
ちょっと流行らせたいな、なんて思ってTwitterに投稿したけどついぞいいねはつかない。くそう。人生で一回くらいバズりたいけど、これがダメならもうだめじゃろ。と思って、いやそこまでのネタじゃないでしょ、とたしなめておいた。まあそれでも、座右の銘が死ぬまで毎日ひとめぼれ、なんだし。こんな不恰好な出来事も「承認欲求を満たそうとして失敗なんて、可愛げがありまちゅねぇ〜」と愛でていこうかな、と思う。そう考えると、やっぱりいいフレーズだと思うのだ。
しばらく、このフレーズにゾッコンしておきたいけど、明日には別の名言に惚れてそう。だって毎日ひとめぼれするのだ。
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