さよなら東京
昨日の”終わらない引越し”から、結局、片付け・掃除と徹夜で過ごしました。
この一文から始まったnoteは、東京を去った2020年6月30日に『さよなら東京』と題し、下書きされました。
西新宿でタクシーに乗ってからの心境を、新幹線の中でiPadにてカタカタと打っていたのですが、途中から頭痛が酷くてギブアップし、今まで放置されてしまっていたのでした。(というか下書きが50本ほど溜まってる笑)
西新宿に8年住んだことへの思い入れに改めて気づいたので、下書きをちゃんと仕上げて、日時はズレてしまいますが公開したいと思います。
では、読んでくださったら嬉しいです。
ー 2020.6.30 ー
『さよなら東京』
昨日の”終わらない引越し”から、結局、片付け・掃除と徹夜で過ごしました。
そして本日、無事引き渡し完了。
僕の居場所はもう東京にはありません。
最後に水を飲んだら、泣いてるみたいに綺麗だった。
ところで、その時々で聴きたくなる音楽ってありませんか?
最近は、もっぱら宇多田ヒカルエンドレスリピートだったんですが、
最後の片付けにはやっぱりTHE BACK HORNの「さらば、あの日」。
去り行く今日
という出だしの歌詞だけで、最後の片付けに聴く価値あり。
聴いて感情をかきむしられながら、汚れをかきむしる。
そして、鍵を引き渡した後、キャリーケースを引いて”東京に放り出された"僕の頭の中では、くるりが勝手に「東京」を歌い始める。
僕の中では、東京といえばくるりです。
西新宿を出てから、新宿駅のホームに着くくらいまでの涙腺はゆるゆるだった。
やっぱり西新宿から新宿西口界隈には思い入れがあったんだな、とそこで気づく。
西新宿から乗ったタクシーの運転手さんが優しそうな方だったので、「今日で東京最後なんです」と、身の上を話さずにはいられなかった。
「タクシーの運転手さんたちは、たくさんの人たちの人生を受け取ってきたんだろうな」と思うと、余計に泣けてくる。
タクシーの運転手もいい仕事だな、と思った。
タクシーを降りて、最後の新宿駅を撮る。
もちろん、頭の中ではくるりがずっと歌い続けている。
実際に、イヤホンをして聴きたかった。
けど、聴けるわけがなかった。
聴いたら、人ごみの中で泣き顔を晒してしまう。
だから、我慢した。
電車に乗ってからは、徹夜がたたった体調不良で悲しみも薄らぎ、涙腺崩壊は免れた。
そして、新幹線のホームへ。
こんな長い"汽車"、ばあちゃんに見せてみたかったなぁ。
(ばあちゃんは、電気式になってもずっと汽車と呼んでいました。)
東京は僕を雨で見送りました。
走り出してからは、泣いている所を見られたとしても反対の窓側の1人だけだし、とイヤホンをして「東京」を聴く。
が、流石に疲れていて、累計2時間ほど眠りについた。
頭痛も幾分か和らいでいたので、このnoteの下書きを始める。
西新宿を離れる時の心境や、タクシーの運ちゃんのことを思い返すと、また、うるむ。
そして、何がいいかって、新幹線から見える長野〜富山の風景。
雨上がりの美しさもあって、間違いなく泣かせに来ていた。
曇天も北陸らしく、懐かしい。
ピンボケ量産だったけど載せます。
頭痛さえなければ、もっと風景の美しさに浸れたのに、と悔やまれる。。。
そして、金沢へ。
金沢からはまた乗り継いで、しばらく電車に揺られる。
地元に着くと、空が僕を歓迎してくれていた。
おかえりって。
「ただいま。」
[ 今日のFoveon:sd Quattro H + 35mm F1.4 DG HSM ]
#Foveon #SIGMA #写真 #東京 #西新宿 #石川 #金沢 #長野 #富山 #田園風景
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