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血液型占いはなぜTVから消えたか

血液型占いはなぜTVから消えたか

2000年代は「血液型番組」が乱立していた
最近あまり聞かないが、血液型占いって今でも健在なんだろうか。
「A型・几帳面、B型・自己中、O型・大雑把、AB型・変わり者」みたいなやつ。
私の子ども時代は、当然のように「うちらA型とO型だから相性良いんだよね~」とか「あいつB型だからめっちゃわがままだよな~!」などの決め付けが飛び交っていた。

00年代までは、血液型診断はテレビでもさかんに取り上げら

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『ブギウギ』に『ミッドナイトスワン』の傷を癒してもらう

『ブギウギ』に『ミッドナイトスワン』の傷を癒してもらう

王道なのに新鮮な『ブギウギ』
連続テレビ小説『ブギウギ』、今のところ第一話から全話欠かさず観ている。

ポスタービジュアルの時点で「なんか古き良き朝ドラって感じ。良さそう!」と感じて観始めたが、期待以上に面白い。

何より、週一回は華やかなショーのシーンがあるのが楽しい。
それに、話のテンポが良い。暗い話もしっかりあるが、辛気臭くない程度に描いて次の展開に繋げてくれるので、「気分が落ち込まずに済む

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『ブギウギ』あっという間の半年間。良かった点と、モヤモヤな点

『ブギウギ』あっという間の半年間。良かった点と、モヤモヤな点

連続テレビ小説『ブギウギ』が大団円を迎えた。
戦時中~『東京ブギウギ』発表までの時期が長く感じられて辛かったが、戦後からどんどん華やかさを取り戻していくステージが楽しみで、何だかんだで全話完走。
個人的にはかなり満足した。素晴らしかった。

しかし、細かく思い返してみると、このドラマは「意識が配られている部分と、無神経な部分の差が大きい」という特徴があったような気がする。
それぞれの要素を書き出し

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放送事故・ハプニングマニアとしての活動と、その思い出。

放送事故・ハプニングマニアとしての活動と、その思い出。

ネット黒歴史第二弾。
10代の頃、放送事故マニアだった話。

一口に放送事故と言っても、一般的には2種類の意味で使われる。

・本来の意味での、機器のトラブルなどによって映像が乱れる放送事故。
・俗語としての、ハプニングやアクシデントを指す放送事故。

私はどちらかと言うと、後者の「放送ハプニング」に興味があった。
起きてはいけないことが起きているという不謹慎なワクワク感や、放送倫理を通して「日本

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年を重ねて薄れ行く「お笑い」への憧憬

年を重ねて薄れ行く「お笑い」への憧憬

内的世界ばかりが膨らむ10代。「女」という業に振り回される20代。
そして現在、30代の私。

どれも確かに私である。
しかし、やっぱり10代の私と30代の私では、考え方やものの見方が違う。20代で結婚出産を挟んでいるので、余計にそうなのかもしれない。

年齢を重ねるにつれ、色んなものに対して「憧れ」が薄れていくのを感じる。

例えば、お笑い。これは中学時代、私の興味の大部分を占めていたはずだが、

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その名に偽りなし。ドラマ『美しい隣人』(2011)

その名に偽りなし。ドラマ『美しい隣人』(2011)

あまり意識していなかったけれど、私は結構、仲間由紀恵が好きなのかもしれない。

昔、仲間さんがCMキャラクターだった頃の資生堂商品に惹かれて、『TSUBAKI』のシャンプーとか、『ビューティーボルテージ』というシリーズの化粧水を買っていた気がする。
『トリック』のコミカルで可愛い演技も好きだし、仲間さんが大奥総取締・江島役だった映画『大奥』も良かった。

一番好きだったのは、『美しい隣人』というド

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『きかんしゃトーマス』、シリーズ刷新ごとに対象年齢下がってる説

『きかんしゃトーマス』、シリーズ刷新ごとに対象年齢下がってる説

『きかんしゃトーマス』がAmazonプライム特典から消えて困っている。
いつもアマプラで観たいビデオが見つからない時、とりあえずトーマスを流しっ放しにしていたからだ。

子どもの頃からトーマス好きであり、親になってからも、子がドハマりしてエンドレスで観まくっていた思い出があるから、何かこう、長年の友を失ったような気持ちである。

プライム特典から消えた理由ははっきりしないけれど、おそらく2Dアニメ

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松本人志の不在について思うこと

松本人志の不在について思うこと

ふと「ダウンタウン松本が休業したのっていつだっけ?」と気になって調べてみたら、今年の1月だった。
なんだか、もっと長いこと休業しているような気がする。

松本が居なくなって以降も、テレビは通常運転を続けている。
当事者やその周辺は大変だったかもしれないが、一視聴者の私からは、「松本の居ない日常」がすんなり始まったように見える。

この様は奇しくも、松本の尊敬していた島田紳助が引退した時に似ている。

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