アラジン グラファイトトースター レビュー【サクサクもっちり】人気No.1の時短家電
アラジン(Aladdin)の追憶
みなさんはアラジンというブランド名から、どんな製品をイメージしますか?「トースター」「ヒーター」「キャンプ用品」「調理機」と答えたあなたは比較的若い世代の方ではないでしょうか。
モダンレトロなデザインとシンプルな機能性がユーザーの心をつかみ、知る人ぞ知るリビング・キッチン家電のメーカーとなったアラジンですが、私とアラジンの出会いは1台のストーブでした。
私がまだ幼い頃にイギリス生まれの石油ストーブ、アラジンの「ブルーフレームヒーター(Blue flame heater)」がわが家にやってきました。最大の特徴は、その名のとおり「青い炎」です。
どうですか、この魅惑的な炎の色!火は赤いものだと思い込んでいた子どもにとって、美しく揺れる青い炎は衝撃でした。たいして寒くない日でもこの炎見たさにアラジンストーブに火を点け、親に叱られたこともあります。
ブルーフレームヒーターはアラジンのアイコン的な存在であり、少しずつ改良を加えられながら現在も販売されています。初代が生まれた1930年代からほとんど基本設計は変わっておらず、完成されたデザインであることがわかりますね。
アラジンのトースターがやってきた
そんな馴染み深いアラジンの最近の主力製品と言えば「グラファイトトースター」です。
アラジンらしいおしゃれなデザインとシンプルかつ合理的な機能で人気の高いグラファイトトースターは、登場以来私も気になっていました。しかし家のトースターはまだまだ現役で壊れる気配がなかったので、もう出会うことはないのかもと、いつしか忘れかけた存在になっていました。
しかし先日の炊飯器の買い替えの際、店頭のトースターをそれとなく家族に印象付けておいたことが功を奏し、今回購入することになったのでした。やったね!
というわけで待望のグラファイトトースターがわが家にやってきました。選んだのは2022年にモデルチェンジした2枚焼き用の「AET-GS13C」です。
パン焼き職人であれ
グリル内の説明書を取り出し、電源コードをコンセントに挿して設置完了!初トーストに挑戦してみます。
食パンを2枚セット。温度ツマミは280℃。タイマーを大げさに回してから2と3の目盛りの中間に戻します。(短時間で焼く場合、タイマーを一旦5以上にしておかないと焼き上がりの「チン!」が鳴りません)
加熱が始まると上部のヒーターが瞬時に発熱するのがわかります。わずか0.2秒!この立ち上がりの速さは初めて見ると感動しますよ!あとは焼き上がりを待つのみ!
さて、大事なことなので書きますが…焼き具合は目で見て確認します!どうです、このアナログ感。好きでしょ?いや好きになってください(汗)めんどくさ…なんて言わないで!ピザ職人だって焼き上がりの判断は勘がモノをいうのです!
食パンにもいろいろあって、厚さや保存状態、水分量や素材、室温等によって最適な焼き時間は変わってきます。感覚的に把握できるようになるまではひたすら目で確認することを楽しんでください。ヒーターが強力なので、油断するとあっという間に焦げます(泣)
焼くだけで美味しい
きつね色に焼き上がったトーストができました!さっそく食べてみた感想は…「うまっ!」
ありきたりな表現ですけどね。でも同じ食パンで何度も食べてきたトーストに比べると、圧倒的に美味しいんです。瑞々しさが違います。
こんがりと焼いているのに、生っぽさがあるんですよ。ハンバーグやコロッケ、餃子に共通するような、表面と中身の歯ごたえの違いが生み出すハーモニー(恥)といいますか。
食パンは味がシンプルですから、異なる食パンを焼き比べてみると味わいの違いがとてもよくわかると思います。生食向きの食パン、トースト向きの食パン、ホットサンド向きの食パンといったように新たな発見ができるのは新鮮な体験でした。
食パン以外も美味しい
クロワッサンやバターロールは香りが引き立って美味しさが倍増します。まさに焼きたてといった感じです。
ピザの追い焼きにも最適で、生地を焼きすぎずチーズをしっかり溶かしてくれます。
他、フライの温め直しや魚料理にも活躍してくれそうです。とはいえわが家では当分魚を焼くつもりはありません(臭)
嬉しかったのはお餅です。カットされた切り餅を5分程度で焼き上げてくれ、小腹がすいた時に重宝します。アルミホイルを使わず付属の網を使って手軽に焼けるので、お餅が大好きなうちの家族には最高のトースターです。
忙しい朝でも使いやすい
利便性という観点では、やはり「グラファイトヒーターの立ち上がりの速さ」につきますね。電子レンジ感覚といいますか、ワンタッチで使っている感じになります。
いままでは一人で朝食を摂る場合、パンを焼くなんてことはわずらわしくて全く考えませんでした。ですがグラファイトトースターはあっという間に焼き上がるので必要以上に気を取られず気楽に使える点が大きいですね。
いまでは毎朝美味しいトーストを食べ、幸せな気分で仕事へ出かけられるようになりました。幸福度が上がり時短にもなって、いいことづくめです。
まとめ
トースター1台でこんなにもQOLが向上するなんて思ってもいませんでした。きっと「焼く」という行為を楽しくさせるグラファイトトースターの魔法のせいかもしれませんね。みなさんもぜひ一度、アラジンの魔法を試してみてはいかがでしょうか。