シェア
Connecting the Books
2020年10月9日 08:24
コロナ禍で旅行に行けず一年が終わろうとしている人は多いことでしょう。かくいう私もウズベキスタン旅行を泣く泣くキャンセルしました。この週末も、どこにも行かない。そんな秋の夜長にオススメする読書旅行5選をご案内します。1冊目沢木耕太郎著深夜特急 旅人永遠のバイブルといえば、地球の歩き方か本書でしょう。ユーラシア大陸を横断するというバックパッカー憧れの旅は、その後電波少年の企画にもオマージ
2021年6月26日 21:19
婚前旅行は、親には内緒。そんな奥ゆかしい奥さんが彼女だった最後の夏、2人で金沢へ行った。楽しみは、できて間もない21世紀美術館。中でもレアンドロ・エルリッヒのスイミング・プールは、雑誌やテレビで何度も見ており、そこで写真を撮ることが、旅の目的になっていた。到着したその足で向かい、アニッシュ・カプーアのL'Origine du mondeに圧倒された。兼六園、浅野川、ひがし茶屋町、近江町市場。美味
2021年7月21日 23:49
東南アジアらしさが残る最後の国ベトナム。こんなキャッチコピーに惹かれ大学4年の卒業旅行に、友人のTくんとホーチミンへ行くことにした。彼は高校時代の友人で、ロンドン、パリ、上海を旅行した仲だ。本来であればお互いそれなりに予算をかけてヨーロッパにでも行きたかったのだけれど、残念な懐事情で早々に断念。しかし、せっかくなので面白そうな近場の国を探したところ、前述のキャッチコピーに出会った。 なんでも
2021年7月30日 21:50
(第5夜 ホーチミンの警告からの続き) オップは、翌朝ホテルの前で早くから待っていたようだ。私たちを見つけるなり、早く行こうと声を掛けてくる。ミトーまでの道のりは1時間ほど。高速道路らしい道を、ヘルメットもなく2人乗りで走る。時速は110kmほど出ていた。舗装はされているけれど、ところどころ砂が散らばっている。そのたびに急減速するから生きた心地がしない。こけたら最後。そう何度も心の中で叫んでいた
2022年4月30日 06:01
目覚めたら3時だった。陽はまだ遠く、空は薄い紫で覆われている。向こう側で聴き慣れないサイレンの音がする。ここはイギリス・ロンドン近郊ブロムレイサウス。時差ボケの青年は、ホームステイ先へ無事にたどり着けた事実を反芻していた。 関空からシャルルドゴール空港への長い空の旅の後、ヒースローへ乗り継いだ。到着したのは夕方で、その1時間少しのエールフランスの機中、バゲットが出たことにお国柄を感じ驚いた。