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縫製会社の社長、社内行事を考える。|#1 外国人実習生に助けられたカレーパーティ


言葉も通じない国で、家族と離れて働く。多くの日本人が体験し得ないことを、笑顔でやってる人たちがダイナンにはいます。それは、外国人実習生のみなさんです。 今回は、スリランカからの実習生が、社内イベントでカレーを振る舞ってくれたお話です。ダイナンにはどんな社内イベントがあるのか?実習生と、どんなコミュニケーションをとって一緒に手を動かしているのか?そんなことを少しでも知ってもらえたら嬉しいです!by ダイナンnote編集部

いつもなら、海水浴だった。

ダイナンnote編集部(以下、編) 7月20日は社内の大広間で、カレーを食べるイベントでしたね。どういう経緯でカレーになったんでしたっけ?

大鍋いっぱいカレーです!

但馬 毎年、社内イベントとして海水浴行ってるんですよね。コロナの時はちょっと行けなかったけど。で、今年も海水浴企画しよう、って管理の人にお願いして名簿を回覧したら「みんな、暑すぎて行かないって言ってます」って言われちゃって。
 警告出たりしてますもんね…。子供たちのプールが中止になったり。
但馬 はい。それで外国人実習生がカレーを作ってくれるというので、急遽そうなりました。
 暑い夏に、ありがたい代打ですねえ。今、社員全員で大体100人くらいだと思うのですが、今回は45人くらいが参加してくれましたね。ちなみに、海水浴の時はどれくらいの人数が参加してましたっけ?
但馬 多い時で半分ぐらいかな。少ない時で20人くらい。
 出席率、結構高いですよね。
但馬 外国人実習生がたくさん来てくれるので。**海で泳いだことがないっていう人もいて、珍しいみたいで。
 例年、神崎(こうざき)海水浴場、ですよね。

但馬 そうですね。バーベキューができる、屋根付きの場所があるんです。シーズンになったら、そこをなるべく早く抑えて。
 いいですね〜。
但馬 浮き輪とか、遊具を用意する人、バーベキューの炭とかを用意する人、お皿や調味料を用意する人、食材を用意する人…。焼きそばとかもやるので、前日に野菜を切る人。みんなで役割分担して、準備をしてましたね。僕は肉の担当で。
 仕事以外でも、みんなが一つの目的に向かって協力できるイベントはいいですよね。
但馬 今回は、スリランカの実習生に感謝ですね。

ダイナンと、外国人実習生。

 ダイナンでは約30年間、外国人実習生を受け入れてるんですよね。どういう制度なんでしたっけ?
但馬 その名の通り、日本で技術を習得して、母国に帰って貢献をするっていうコンセプトですね。基本的には3年から5年です。帰ったらまた来て、を繰り返して。会社の規模や基準によって人数の枠が決まっていて、外国人実習生機構からは一応、優良認定されてます。
 今、何か国からそれぞれ何人ぐらい、いらしてるんでしたっけ?
但馬 2か国で、合計21人ですね。カンボジアから18人。スリランカから3人。

 それぞれ、国ごとに特色があったりするんですか?
但馬 ありますね。例えばカンボジアの方だとよく言えば明るく、まあ、あっけらかんとしてるところがありますね。悪気がなく。
 悪気がないんじゃ、しょうがないですよね(笑)。
但馬 毎年試験があって、「勉強しないと落ちますよ」って言っても、全然しないこともあって。心配になっちゃうというか。
 でも、明るさは大事ですからね。
但馬 スリランカの方はまだ来たばかりなので、これからですかね。現地に行った感覚としては、優しいですよね。うん。

今回カレーを作ってくれた、スリランカの3人。(写真左から2,3,4番目)

 国ごとにそれぞれ個性がある。受け入れる日本人側にとっても、さまざまな価値観に触れられるのはいいですね。ちなみにみなさんおいくつくらいなんですか?
但馬  20代半ばから、30代後半くらいかな。
 旦那さんやお子さんもいる状態で、日本にいらっしゃってる。
但馬 そうですね。選り好みはしていないんですけど、なるべく小さい子供がいない方を選びますね。何かあった時、すぐ帰ったりできないから。
 確かに、心配ですもんね。
但馬 ぶっちゃけ、私に子供ができたから分かる感覚なんですけど、こんな幼子を残していけないって思ったんですよね。父親ですら、小ちゃい子を残しての単身赴任なんて、嫌やな、と。
 みんなで寮に住んでるんですよね。
但馬 そう。食事もそこで作ってるみたいですね。食材が、どっかからよく会社に届きます(笑)。海外からもあれば、現地の味に近い食材があるんでしょうね。
 言葉も通じない場所ならなおさら、自分たちの国のご飯、食べたいですもんね。

但馬 言葉も通じない国で、家族と離れて。本当に大変だなあ、ありがたいなあと思いますよ。
 普段、コミュニケーションを取るために工夫してることとかあるんですか?
但馬 短い日本語はひらがなで書く。ですね。ゴミ箱とか、道具とか、張り紙とか。みなさん日本に来たあと少しずつ勉強して、コミュニケーションが取れるようになっていく感じです。
 あと、クレドカード(※ 従業員同士が信条を共有するためのカード)は日本語の他、2ヶ国語で、GRAPHさんに作ってもらいましたもんね。結構大変だったみたいですけど。

大切な信条を記したクレド。当時いたスタッフに合わせ、カンボジア語、ミャンマー語で翻訳しました。レイアウトの際、改行などでかなり手間取ったとか…。こちらのGRAPHさんの実績ページの日本語版も、ぜひご覧ください!

社内をホットにしたカレー。

 各国に視察にいく社長に一つ聞きたいんですけど、どの国でもカレーは食べるんですか?
但馬 ミャンマーはとにかくスパイシーで、辛かったなあ。カンボジアはエージェントが中華系の方だったんで、中華料理ばっかりでした。スリランカは…、基本的にカレー味でしたね。何を食べても。

社員のお子さんも参加。指ハートは世界共通!?

 それぞれ、違いはあると。
但馬 スリランカから来た方々は初めてなんで、今年は新たな料理を食べましょう、となりましたね。みなさん慣れてらっしゃるのか、2種類も作ってくれました。チキンが入ったレッドカレーと、ほうれん草とかかな、野菜の入ったグリーンカレー。食い気が勝っちゃって、ほとんど写真がない…。

数少ないカレーの写真。それだけ美味しかったということですね。

 みんなそうだったみたいですね(笑)。それだけ楽しんでもらえてたってことですかね。
但馬 土曜出勤日の夕方にもかかわらず来てくれてね。子連れの方も結構いましたもんね。
 辛いの大丈夫なのか、美味しいって食べてましたね。唐揚げ、ソーセージにポテトやマカロニもあって。

ダイナンは、働くお母さんにもお子さんにも、優しい会社を目指しています!

 実習生の方同士も、交流が生まれたりしてましたかね。
但馬 寮で共同生活してるんで、スリランカの人とも仲良くしてるみたいです。
 やってみて良かった点、今後に活かしたい点を教えてもらえますか?
但馬 本来、新しく入ってきた人を僕らが歓迎してあげなきゃいけないんだけど、もてなすべき人たちに、もてなされちゃいましたね。でも、カレーが美味しくて、家族参加の人も本当にみんな喜んでくれてたのは良かったですね。反省としては、もうちょっと早く告知して、もっとたくさん来てもらいたかったな。
 大広間の、いい使われ方も見えた気がしますね。

建築士さんが、「おへそ」と称し、力を入れてデザインしてくださったカウンター。期待通り、「ど真ん中」で使われています。今回の舞台となった多目的スペース、「大広間」ができるまでは、ぜひこちらの過去noteからお読みください!

但馬 そうですね。リニューアルした甲斐があったかな。使い方は色々見出せそうですね。家族参加ができるものとか、企画して行けたらいいですね。
 来られなかった人に向けて、締めにどんな話をしたのか、最後に教えてください!
但馬 えーっと。スリランカの方、今年の新卒の方、みんなが揃った初めてのイベントです。今年の夏はめちゃめちゃ暑いんで、カレーを食べて元気になって夏を乗り越えましょう、と。そんな話でしたね。
 2回目、3回目、社員のみなさんに楽しんでもらえるイベント、色々企画していきましょう!

王道のジャンケン大会も行いました。非言語コミュニケーション!

以上、今回は社内でのカレーイベントのお話でした。
まだまだ残暑厳しい日々。ぜひ、ふるさとの味や元気が出るものを食べて、乗り切っていきましょう!
noteでは、木綿作りやユニフォーム作りの続き、社員に個別にフォーカスした記事などを発信していきますので、引き続きどうぞよろしくお願いします!

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