無理に前向きにならず、無駄に後ろ向きにもならない
「頑張らなきゃ…!」
「私ならきっとできる!」
「でも、やっぱり私なんかにできない。」
僕らはそうやって、毎日感情を浮き沈みさせて生きている。
気分がいい時もあれば、調子が悪い時もある。
気分がいい時は、いい。そのまま行けばいいし、行けるところまで行ってしまった方がいい。そのままずっと気分がよくいられたらそれに越したことはないのだけれど、そう上手くもいかない。
気分は上がれば、落ちる。落ちて、平常になるか。もっと沈んでしまうことだってある。
気分が平常の時、それはいい時より悪いから、僕たちは調子が「悪い」と捉えてしまっている。
いい時より、調子が悪いから、平常なのに悪いと感じてしまって「頑張らなきゃ」と自分に言い聞かせたり、「もっとできる!」と自分を励ましてしまう。
いい時でいた方がいいからいい時の自分でいようとして、今はいい時より悪いだけなのに、平常なのに、自分自身で「悪い」って言ってしまっているんだ。
だから無理して前向きになろうなんて思わなくていい。前を向こうとしても、前を向けない時もある。無理に前を向いても、またすぐに落ち込んでしまうこともある。
落ち込んでしまったら、「頑張ろう!と思ったのに、頑張れなかった」って、後ろ向きになってしまう。
前向きじゃない平常の時とか、調子がよくない時に、無理に前向きになろうとするから、ダメだってなって、無駄に後ろ向きになってしまう。
自分で自分を後ろ向きにしてしまっていることが意外と多かったりする。
平常でいいんだ。
フラットに、自分の落ち着いた真ん中でいられたらそれでいい。
いい時は確かにある。いい時はいい感じだから、その状態で長くいれた方がいいのかもしれない。
いい時がやっぱりいいから、その状態になろうとすることは間違ってなんかいない。
でもいい時がずっとは続かないことを知ろう。たいていの時の自分は平常で、普通で。それが一番心地いい状態だったりすることを知ろう。気分がいい時もあるし、調子が悪い時がある、どっちもあるのが自分だと受け入れて、いつもフラットな、自分が落ち着いていられる真ん中の自分でいれたらそれでいいと思えるといい。
いい時はいい時で、いい感じだ、もっと行って。悪い時は、そういう時もある。いい時もあるんだから、悪い時もある。ただそれだけって。これもまた乗りこなすんだ。
そしたら戻ってこれる。いつだって、真ん中に。
そういう時もある。いい時も、悪い時も。そう思えると、楽になれる。
楽に生きるために、無理に前向きにならず、無駄に後ろ向きにもならない。
乗りこなせ、楽に。自分の人生を。
浮き沈みするあなたへ
浮き沈みに身を任す物書きより
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