私が代筆屋を始めようとした理由
小さいころから話を考えたりするのが好きで、童話を書いて
コンテストに応募したり、人に見せる事はないけど小説を書いていました。
しかし、日々の忙しさの中で、次第に書かなくなっていったある日、
とある縁で知り合った人が立ち上げた、日本の文化や伝統などに
ついて発信する会に参加しました。
そして、会の活動の一つとして、「メルマガを出そう」という話が
持ち上がり、小説などを書いていた事から、自分の書いた物を人に
読んでもらいたい思い、自ら立候補してメルマガの担当になりました。
メルマガは会に所属していた時、約三年間ほど書いていました。
その三年間の執筆作業は大変でもありましたが楽しくもありました。
さして、何よりも嬉しかったのは、会の人や登録して読者に
なってくれた人からの
「面白かった」「感動した」「色々な気づきをもらえた」
等の感想でした。
感想をもらえた事が励みとなり、書き続けられた原動力だったと、
いっても過言ではありませんでした。
そんな私が代筆屋という存在を知るきっかけとなったのが、参加していた
会を辞めてから数年した後に見た「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
というアニメでした。
どういうアニメだったか簡単に説明すると、
架空のヨーロッパ的な世界で、「武器」と称されて戦うことしか知らなかった
少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンが大戦終結後に
大切に思っていた上官の「愛してる」という意味を知るために
自動手記人形という名の代筆屋となり、依頼人や同僚と交流する事で
「愛してる」という意味を知っていくというストーリーのアニメでした。
このアニメを見て、「この主人公のように人の伝えたい想いや気持ちを代わりに代筆して、
その人が喜んでくれたり感謝されたりする事を仕事にできたら、いいだろうな」
と思いました。
そこで「昔ならいざ知らず、そんな仕事は現代ではないだろうな」と思いながらも
ネットで「代筆屋」という仕事をしている方がいるの知りました。
普通は、代筆屋という仕事が現実にあったとしても、自分もやろうとは
思わないでしょう。
しかし、自分は「代筆屋」という仕事をしている人がいるのを知った時に思い出したのが
メルマガを書き続ける原動力にもなった
「面白かった」「感動した」「色々な気づきをもらえた」
等の感想をもらえて、嬉しかった時の気持ちでした。
伝えたい想いや気持ちを形にして伝えられずに悩んでいる人、困っている人。
そういう人たちのために、アニメの主人公のように、寄り添い、助けになれるならば、
どんなに素晴らしいだろうと、自分が知った代筆屋の方が発行している
メルマガを登録して読み続けながら思っていました。
そんな中で、コロナが発生。
日常が一変し、自分の仕事にも影響が出る中で、これからの事を
改めて考え直し
「一度きりの人生なのだから、書く事に挑戦し、自分の文章で人の役に立てる
人生を送りたい」
これが代筆屋を始めようとした理由です。
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