大愚教人

テーマは “日々の感想文”。 三十路男児の随想録。

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最近の記事

【日々の感想文 その7】 映画感想文〜『アイアム・ア・コメディアン』〜

『アイアム・ア・コメディアン』を観てきました。 村本大輔(さん)の活動を特別追いかけてきたような人間ではありませんが、信念を持って“コメディアン”を生きる姿、挑戦し続ける姿勢に感銘し刺激を受けました。 先日9日ほどオーストラリアに行っていたのですが、英語がまるで出てこず、色々恥をかいた、そんな自分を恥じている、自分を恥じています。 気にせず剥き出しで笑ったり泣いたりしぶつかって行けば良いんだな・・・と思わせていただきました。本当に格好良かった。 ただ、1(いち)ドキュ

    • 【日々の感想文 その6】 「表現の自由」って何だ? 〜表現、マナー、自己顕示欲。はだかポスターやミセスMV炎上から考えてみる。〜

       都知事選ですね。都知事選ですが、裸のポスターを貼る方がいたり、候補者看板を独占する党がでてきたり……国民として何とも恥ずかしいなと感じます。  少し前「つばさの党」が話題になりましたが、彼らも常々”表現の自由”を掲げていました。しかしながら私には彼らの行動が、それに該当するとは思えませんでした。そもそも「表現」に該当するようには思えません。では「表現の自由」って何でしょうか?  これから書くことに参考文献的なものがあるわけではありませんので単なる個人の随想に過ぎませんが

      • 【日々の感想文 その5】漱石山房記念館〜『門』ー夏目漱石の参禅ー〜

         夏目漱石生誕150年にあたる平成29年(2017年)9月24日、開館した新宿区立漱石山房記念館に行ってきました。  すいません・・・外観の写真を撮っていませんでした。代わりといっては難ですが、悪徳ブン屋感溢れる私と先生の記念写真から、この開放的な館内の様子を御察しください。ここでかの有名な「木曜会」が開催されたりしながら、数々の作品が生まれたというわけですね。  以前、私は漱石と誕生日が一緒であるなどで勝手なご縁を感じているということを記事に書かせていただきました。

        • 読書感想文 その6 『きれぎれ』(文春文庫) 著:町田康 〜およびコラム掲載のちょっとした宣伝〜

          まったくnoteを書いていなかったです。反省。 続けないと意味ないですね。ま、自分ペースで。 先にちょっと宣伝みたいなことをさせてください。 先日2024年5月19日、東京都大田区で開催されておりました文学フリマ38、にて頒布、ジャンル不定カルチャー誌『アレ』vol.13の中でコラムを掲載させていただきました。私の別活動の都合上、名前は別名義でやっておりますが、機会があれば是非手にしてみてください。大きく括れば「音楽業界」の話になると思います。 〜背後に位置するは、個人的

        • 【日々の感想文 その7】 映画感想文〜『アイアム・ア・コメディアン』〜

        • 【日々の感想文 その6】 「表現の自由」って何だ? 〜表現、マナー、自己顕示欲。はだかポスターやミセスMV炎上から考えてみる。〜

        • 【日々の感想文 その5】漱石山房記念館〜『門』ー夏目漱石の参禅ー〜

        • 読書感想文 その6 『きれぎれ』(文春文庫) 著:町田康 〜およびコラム掲載のちょっとした宣伝〜

          読書感想文 その5 『夏目漱石全集1』(ちくま文庫) ー我輩は猫であるー 著:夏目漱石 〜2月9日を愛でる〜

           突然ですし過ぎてますが2月9日は夏目漱石の誕生日でした。そして、私もです。  その他にも、2月9日生まれは一風変わった人物が多く、結構自慢だったりします。例えばクリスチャン詩人の八木重吉、小説家の伊集院静、シンガーソングライターのキャロル・キング、テレビディレクターのマッコイ斎藤、お笑い芸人の木村祐一にますだおかだの増田英彦にオードリーの春日俊彰、、あだち充、新海誠、ゲルハルト・リヒター、ラモス瑠偉、西村ヒロチョ、、etc…。なかなかうまく行かない人生を、成功している同日

          読書感想文 その5 『夏目漱石全集1』(ちくま文庫) ー我輩は猫であるー 著:夏目漱石 〜2月9日を愛でる〜

          読書感想文 その4 『A4 または麻原・オウムへの新たな視点』(現代書籍) 著:森達也 〜“IT(それ)”から“YOU(汝)”へ。あなたの隣の宗教論〜

           去年のクリスマスイブに私は、【読書感想文 その3 『A3 上・下』(集英社文庫) 著:森達也 〜オウムを知らない子どもたち〜】というタイトルのnoteを投稿しました。 〜そんな時節に何してるのやら。〜  その中でつづいて『A4』もと思いつつも、お腹いっぱいということで後回しにする旨を記載しましたが、2週間くらい前でしょうか図書館に並んでいたので読んできました。  というわけで、『A4』読了。  ただ読んだのがちょっと前になってしまったので、少々フワついた感想文になってし

          読書感想文 その4 『A4 または麻原・オウムへの新たな視点』(現代書籍) 著:森達也 〜“IT(それ)”から“YOU(汝)”へ。あなたの隣の宗教論〜

          【日々の感想文 その4】 シャバダバスキャットやさぐれ女(倉橋ヨエコ)

          倉橋ヨエコさん、いやヨエコ。活動再開してたの知らんかった、、恥ずかしいぃ。 倉橋ヨエコが廃業したときはハンドボール部でなかなか忙しかったので、ライブなんてそんな・・・。なので、私にとってはただただ伝説の人って感じなのですが。 〜どうでもいいことですが部活の遠征が早く終わった後に一人新宿のディスク・ユニオンに寄り道して買った『モダンガール』を聴きながら、自転車で開かずで有名だった踏切を爆速で駆け抜け、その後の国道を走行するバスにぶつかりそうになってほぼ毎朝死にかけていました。

          【日々の感想文 その4】 シャバダバスキャットやさぐれ女(倉橋ヨエコ)

          【日々の感想文 その3】滝本晃司(ex,たま)23'クリスマスライブ〜『ふたつの天気』歌詞を読む〜

           明けましておめでとうございます。今年になったと思ったら、日本中(世界中も)色々ありすぎますよね。自然災害、人災、芸能界のゴタゴタ……ついつい世相なんかを切りたくなりますが、こんな哀れな世の相を切れるほどの傑物じゃありませんので、昨年のクリスマスに時を戻してみようと思います。 〜僕はヤーレンズだったなぁ…〜  昨年のクリスマスの夕方は滝本晃司さん(ex,たま)のクリスマスワンマンライブを観に、APIA40というライブハウスに行ってきました。15時半からのスタートという何とも

          【日々の感想文 その3】滝本晃司(ex,たま)23'クリスマスライブ〜『ふたつの天気』歌詞を読む〜

          読書感想文 その3 『A3 上・下』(集英社文庫) 著:森達也 〜オウムを知らない子どもたち〜

           森達也作品は映画『A』『A2』をはじめ、今年(2023年)話題となった劇画『福田村事件』、ドキュメンタリー映画『FAKE』、その他のテレビドキュメンタリー等の映像作品(DVD保持)、書籍『オカルト』『ドキュメンタリーは嘘をつく』『放送禁止歌』『死刑』などの文筆作品、鑑賞、拝読しています。  しかしながら、こちら『A3』の上下巻、加えて2017年11月に発売している『A4』に関してチェックを怠り10年以上の時が経っておりました……。なので自分の中に今更感があるのですが、この

          読書感想文 その3 『A3 上・下』(集英社文庫) 著:森達也 〜オウムを知らない子どもたち〜

          【日々の感想文 その2】早生まれ

          もうすぐ年が明けます。 ということは、「早生まれの季節」がやってきます。 私は、早生まれの人々というのは非常に個性的で、特有で豊かな感性と視点を持った人々だと思っています。 これは、“あれ?「早」じゃなくて「遅」じゃない?”……という疑問から人生をスタートさせる為であると、私は考えています。 もっと言えば「2月生まれ」は、年始である1月や、年度末である3月のような特別感も無く、さらには期間が何故だか短い。 このような幼少期の劣等感が、大人になるにつれて反転し、結果「

          【日々の感想文 その2】早生まれ

          【日々の感想文 その1】 消費社会と夢の世界〜映画『マトリックス』と『シミュラークルとシミュレーション』(著:ジャン・ボードリヤール)から眺める現代社会〜

           ここのところ、疲れているようです。  何だか日々は夢の中であって、早く目覚めないといけなくて、突き詰まる所それはこの世界における「死」なのではないかと思ったりするのです。 〜書きながら俯瞰して見ますけど、なかなかに病んだこと考えてますね。まぁ、単なる現実逃避です。〜  そういえば、そんな世界観の映画があったような…あぁ『マトリックス』だ。つまり「夢の世界」……ジャン・ボードリヤールだ。  映画『マトリックス』の世界で殆どの人類は、コンピュータが作り出した仮想現実の中に

          【日々の感想文 その1】 消費社会と夢の世界〜映画『マトリックス』と『シミュラークルとシミュレーション』(著:ジャン・ボードリヤール)から眺める現代社会〜

          読書感想文 その2 『戦争は女の顔をしていない』 著:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(訳:三浦みどり)

           2015年ノーベル文学賞ウクライナ生まれベラルーシ育ちのジャーナリスト・ノンフィクション作家、著:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(訳:三浦みどり)『戦争は女の顔をしていない』読了。  少し前に漫画も話題になってたりもしましたね。  百万もの「女性が従軍(ソヴィエト軍)した歴史上唯一の戦争」独ソ戦争において、従軍した500人もの女性の言葉を、著者が聞き取り取材した作品。  タイトルもそうだし、解説(澤地久枝)の文言にも“一人ひとりの証言のむこうに、男性支配の社会があ

          読書感想文 その2 『戦争は女の顔をしていない』 著:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(訳:三浦みどり)

          映画感想文 その1 『マイ・コイと反逆者たち』

           ちょっと前に、アジアンドキュメンタリーズにて配信されている『マイ・コイと反逆者たち』を視聴しました。  今年(2023年)の4月、初の海外、所はベトナムのダナンという観光都市に行ってきました。アルバイトの一環でたまたま出張する運びとなり、日本の某有名リゾートホテル直営の宿泊先でおよそ1週間を、ほぼ外出することなく過ごしました。そんな訳で外界を殆ど見ることができなかったので、本作中でうかがい知れる「真のベトナム」の姿はまるで感じませんでした。  ほんの少し街に出た際に流れ

          映画感想文 その1 『マイ・コイと反逆者たち』

          読書感想文 その1 『ゼロから始めるジャック・ラカン ― 疾風怒濤精神分析入門 増補改訂版』 著:片岡 一竹

           暫定的ではありますが「日々の感想」をテーマに、静かに書きたいことを書いて参ります。  『ゼロから始めるジャック・ラカン ― 疾風怒濤精神分析入門 増補改訂版』 著:片岡 一竹 読了。  唯一の異性友達で2次元オタク仲間だったラカン子ちゃんから急な結婚報告を受け、「アンタもそろそろ現実見た方がいいよ」って突き放されて、一層のこと去勢してやろうかと思ったけどなかなかそうも行かぬまま置いてきぼりをくらっていますが…大変素晴らしかった。  これだけ分かりやすく、丁寧に、そして

          読書感想文 その1 『ゼロから始めるジャック・ラカン ― 疾風怒濤精神分析入門 増補改訂版』 著:片岡 一竹