読書感想文 その6 『きれぎれ』(文春文庫) 著:町田康 〜およびコラム掲載のちょっとした宣伝〜
まったくnoteを書いていなかったです。反省。
続けないと意味ないですね。ま、自分ペースで。
先にちょっと宣伝みたいなことをさせてください。
先日2024年5月19日、東京都大田区で開催されておりました文学フリマ38、にて頒布、ジャンル不定カルチャー誌『アレ』vol.13の中でコラムを掲載させていただきました。私の別活動の都合上、名前は別名義でやっておりますが、機会があれば是非手にしてみてください。大きく括れば「音楽業界」の話になると思います。
〜背後に位置するは、個人的にお世話になっている、聲℃ セイド(ライトバース出版)ハル(黒崎晴臣)さんの詩集。〜
さて、「音楽」といえば、といったことでもないですが、町田康の『きれぎれ』を読みました。彼は81年、パンクバンド「INU」でレコードデビューし、現在も「汝、我が民に非ズ」など精力的な活動をしています。
文壇での評価も言わずもがな、さまざまな作品で、さまざまな賞を獲得するまさに“カリスマ”な訳で、こちら『きれぎれ』は2000年、24年前のミレニアム芥川賞でございます。
感想は、
といった感じ・・、畳に鎌でも刺そうかしらん、なんて思いました。
と言っても、場面の展開や切り替わりが早く、断続的で、読み手が現在地を見失いそうになったり、扱われる単語も難解な時があり、読みやすい小説ではないと思います。しかしながら、その場面の切り替わり方や、難解な単語による文体が持つ独特なリズムが、町田節と言わんばかりに響いてきました。やはり音楽的であると感じます。
バンド「汝、我が民に非ズ」での楽曲制作もそのようですが、メンバーの作った音楽に歌詞を当てて行くといった制作スタイルのようで、制作速度も早く、2018年から20年にかけては毎年音源を発表されていました。
〜最近はどうも落ち着いている模様です。〜
実は一度ライブハウスで面と向かったことがあります。「おつかれさまでした」と言いたかったのですが、私が発声に難をきたし、語尾の「した」がでなくて変な感じなりました・・(苦笑い)。和装に大きな数珠を首に掛けた町田康さんは目を見開いて、一歩引いて、そんな私のつま先から頭までを順に凍り点かせながら見上げ、最後目が合ったところで、「おつかれさまです」。。
物の数秒のできごとでしたが、しくじった私にはとてもヒヤリとする場面でした・・何たって怖いんですもの、雰囲気が。どこかで、例えば「語尾が舌ったらずなライブスタッフ」みたいな感じでキャラクターになっていたなら儲けもんですけどね。。
おわります。
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