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ダイドウジボードの本棚。

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本が好きな人へ。ダイドウジボードの読書感想。 本を読むたび更新します。
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#本

仕事の反対語は?――休日が仕事の疲れを休めるためのものになっていないか

木暮 太一 著 『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読んだ。 10年以上前の本…

宇佐見りん『推し、燃ゆ』の感想――一つの経験に対する“深さ”が表現力を養う

宇佐美りん 著 『推し、燃ゆ』 読みました。今更ですが。 少しだけ感想を。 どんな本を読ん…

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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の要約と感想です。

三宅 香帆 著 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んだので、本書の要約と感想を残…

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就職面接で人の本質がわかるわけがない――『六人の嘘つきな大学生』の感想・レビュー

浅倉秋成 著 『六人の嘘つきな大学生』 どこの書店でも平積みされている、色々な賞も獲得して…

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定年後の仕事を定年前に考える――『ほんとうの定年後』の感想・レビュー

坂本貴志 『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う 』 を読みました いやぁ、い…

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“イヤミス”は一過性のブームか?――芦沢央『罪の余白』の感想・レビュー

芦沢央『罪の余白』を読んだ。 芦沢央の作品は、これまで『許されようとは思いません』、『悪…

言葉は知らないうちにナイフになる――湊かなえ『望郷』の感想・レビュー

湊かなえ『望郷』を読み終えました。 “嫌な気持ちにもなるが、泣けることもある” そんな一冊。 「性格の悪い、不快な人たち」が登場するのだが、 それに対して、主人公は「実に性格の良い人たち」。 その対比が、なんとも涙ぐましい。 「貧乏」「いじめ」といった不幸は、涙をさそう。 これはいつの世も変わらない。 “嫌な気持ちにもなるが、泣けることもある”のは、 「貧乏」「いじめ」といった不幸を描いているから、といえる。 個人的に印象的だったセリフ 「石の十字架」の章に、とて

日常こそすべて──小説家・庄野潤三の魅力

昨年、2023年、色々と小説を読みましたが、 「この作家さんの本を読めて心からよかったな」と…

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『ファスト教養』を読んで〜新NISAブームとの親和性〜

『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(レジー著)を読んで 『映画を早送りで観る人たち…

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