ダイドウジボード

“退屈に、楽しみと思考を”──ささいなことを見つめる。自分と向き合う。深く考えてみる。日常を味わう、退屈を楽しむ。文章を書きます。 / 2024年1月15日note開始 / 普通の会社員。趣味は読書と格闘技をみること。

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“退屈に、楽しみと思考を”──ささいなことを見つめる。自分と向き合う。深く考えてみる。日常を味わう、退屈を楽しむ。文章を書きます。 / 2024年1月15日note開始 / 普通の会社員。趣味は読書と格闘技をみること。

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    本が好きな人へ。ダイドウジボードの読書感想。 本を読むたび更新します。

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人生100年時代に求められる趣味――消費する趣味と生産する趣味。

この前、X(旧Twitter)でバズってたつぶやきについて。 なるほどなぁと思った。 このツイートは“無職”からみた観点ですが、 自分はそれとは別で思ったことがあった。 ■ 「人生100年時代」における趣味の位置づけ 「人生100年時代」とか、言われるようになって。 そうすると、今の本業の仕事だけじゃいけないだろう、という議論が起きて。 副業したほうがいいんじゃないかとか、老後はどうするのか、とか。 そんな議論がなされるんだけど、 そんな中で、「趣味」というの

    • 1か月に本を1冊も「読まない」人が6割――読書量の減少、本離れについて思ったこと。

      最近話題になっているこのニュースについて。 私は趣味が読書なのですが、ちょっと違和感があって。 “1か月に本を1冊”とありますが、この部分がどうもひっかかる。 私は読書が趣味で、平均すると、月2~3冊ペースで本を読むのですが、 あくまでもこれは“平均”であって、 月によっては、“月に1冊”、いや、“月に1冊も読めない”ときがある。 “読書が趣味”という方でも、こういう人は多くいるんじゃないか。 というのも、 本によっては、どうしても読むのに時間がかかるものもがある。

      • パンチラインで攻める作品――朝井リョウ『正欲』の感想

        朝井リョウ『正欲』を読み終えた。 表紙の帯に、“読む前の自分には戻れない――”とあったが、これは確かに、価値観を揺さぶってくる一冊である。 “多様性”が叫ばれる昨今、しかし、「何か違和感があるんだよなぁ」と思っていた人は多い。その違和感を言語化し、さらにはこれまで“一般”であり、“普通”であると思っていたことを、マイノリティ側の目線からバラバラに分解する。 ストーリーの中に、ちょっと無理があるなぁと思う箇所もあったが、随所に名文が散らばっている、パンチラインで魅せる作品

        • お金と幸せの関係――お金が私に与えてくれたもの。

          YouTubeのおすすめに、 「幸せとお金」について喋っている中田敦彦さんの動画が出てきたので、なんとなし見たら、面白くて最後まで見てしまった。 「お金で得られる幸福は、年収1000万くらいでストップする」ーーこれはどこかで読んだことがあり、知識として私は以前から知っていたけど、まさかこの説が、提唱者自身によってアップデートされているとは知らなかった。 今では、「お金はあればあるほど、幸福度が上がる」との新説が唱えられている。 まぁ、そりゃ確かに、年収1000万でも不幸

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          11本

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          “一生懸命”は高速で時間を早送りするから──。

          何かに一生懸命になることは良いことだというけど、一生懸命になっていると、あっという間に時間が過ぎる。 あっという間に一年が終わる。 あっという間に、数年が過ぎていく。 はたして、これは良いことなのか。 目の前のことに一生懸命になるというのは、「気付けば、あっという間に時間が過ぎる行為」ではないか。 例えば、 がむしゃらに仕事をしていた結果、あっという間に1年が終わった、そんな経験はないだろうか。 では、一生懸命の逆ならば、時の流れは遅くなるのか。 つまり、だらだら過

          “一生懸命”は高速で時間を早送りするから──。

          デジタルデトックスのやり方──暇な時間と向き合うこと。

          自分には無関係だし、 必要ないと思っていたけど、 “デジタルデトックス”というやつを取り入れていったほうがいいかもと、最近になって考えるようになった。 “気付いたらスマホを触っている”という例のやつである。 無意識のうちにスマホをいじって、意味もなく、SNSやネット記事を“眺めている”。 “読んでいる”のではなく、“眺めている”というのが一つのポイントである。 読む行為となれば、少しばかりのストレスがかかる。なので、ぼーっと眺める程度に留めておく。 暇な時間をどう過ご

          デジタルデトックスのやり方──暇な時間と向き合うこと。

          フワちゃんのラジオ降板について思うこと。

          少し前の話題ですが──。 芸能タレントであるフワちゃんが、SNSで相手を傷つける投稿をしてしまい、ラジオ番組降板、ひいては芸能活動休止に至った。 SNSでの誹謗中傷なんて、そこら中でよくみかける。まったく珍しくない。 誹謗中傷、罵詈雑言、インターネットでは古くから、当たり前のように存在している。 しかし、人前に出る仕事、タレントさんであるから、これは問題になった。 ある程度の非難や、自粛は避けられなかったのかもしれない。 それにしても── テレビや広告を降板になるの

          フワちゃんのラジオ降板について思うこと。

          「人生は死ぬまでの暇つぶし」という言葉を言い換えたい。

          “人生は死ぬまでの暇つぶし“という言葉がある。 深く考え過ぎず、楽な気持ちで生きたらいいよ。人生なんてそんなたいしたもんじゃないよ。好きなことやったらいい。 ──そういう意味合いなんだろうが、 これを聞いて、ポジティブに受け取る人って、どれくらいいるんだろう。 私は、この言葉を聞くと、 「なんだか微妙な表現だな」と思ってしまう。前向きにはなれない。 “暇つぶし”という表現がよくない。 “暇つぶし”って、どうみたってマイナスな言葉だ。 人生は暇つぶしだ──そんなこと言

          「人生は死ぬまでの暇つぶし」という言葉を言い換えたい。

          青木功『ゴルフは記憶のスポーツ』は、仕事にも同じことがいえる。

          昨日読んだ本に、 『ゴルフは記憶のスポーツ』という言葉があった。 プロゴルファー・青木功さんの言葉である。 過去の失敗や成功をどれだけ記憶しているか。 成功も失敗も記憶しておくことで、次回にいかすことができる。 記憶することで、反省ができる。再現ができる。 ──という、そういった意味の言葉だ。 これはゴルフに限らず、 仕事においても同様のことがいえる。 自分がどのように失敗したかをしっかり記憶しておくことで、次回のミスを防ぐことができる。 どのように成功したかを

          青木功『ゴルフは記憶のスポーツ』は、仕事にも同じことがいえる。

          「年齢には勝てない」という表現について。

          知人が「白髪が生えてきてショックだ」と言うので、「まぁ、年齢には勝てないよ」と答えた。 そう答えた後すぐ、 「年齢には『勝てない』」って、 なんだこの表現は、なんか違うんじゃないかと思い直した。 そもそも、「年齢に勝つ」とはどういう状態なのか。その逆、「年齢に負ける」とは、具体的にどういう状態のことをさすのか。 実によくわからんことである。 私と年齢との間に、勝ち負けなぞ、はなから存在しない。 年齢とともに老いるのは自然なことである。そこに、勝つも負けるもない。 80

          「年齢には勝てない」という表現について。

          日記 2024/8/1

          ちょっと驚いた。というか、やや引いてしまった。 自分のTwitterのプロフィール欄に、 “2009年9月からTwitterを利用しています” と書かれている。 15年。 15年もTwitterをやっていたのか。 そんなにも、よく飽きずに続けているなぁ。 Twitterを15年やってて、なんか良いことってあったのだろうか。 正直、はっきり答えられるものはない。 “ただなんとなく”続けてきただけだ。 そこまでたくさんつぶやくわけではないけど、スマホで時間つぶしに、な

          仕事の反対語は?――休日が仕事の疲れを休めるためのものになっていないか

          木暮 太一 著 『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読んだ。 10年以上前の本なので、ちょっとどうかなと思ったが、楽しく読めた。 図解などもあって、読みやすい。難しくない。 本書の内容については、他に感想を書いている方々がとても上手にまとめてくれているので省くとして。 個人的に考えさせられたのは、 「仕事」の反対語は?の質問に対し、 「休み」と答えるか、「遊び」と答えるか。 休日が仕事の疲れを休めるためものになっていないか? これでは年中仕事をしているとい

          仕事の反対語は?――休日が仕事の疲れを休めるためのものになっていないか

          小説『かか』の感想――宇佐見りんという“作者の感性”を味わう

          宇佐美りん 著 『かか』 『推し、燃ゆ』があまりにも良かったので、続けて、こちらも読みました。 少しだけ感想を。 宇佐見りんという作家は、小説作品を味わうというより、“作者の感性を味わう”、そんな作品を書く。 鋭い感性で日常を切り取り、そこには新しい視点もあれば、絶妙な共感も存在する。 本作においても、それが随所にあった。 しかし、まぁなんとも言えないほど、読みにくい文体、文調だった。 大抵、こういうのは読み進めるうち、慣れてくるものだが、最後まで読みにくかった(ひら

          小説『かか』の感想――宇佐見りんという“作者の感性”を味わう

          宇佐見りん『推し、燃ゆ』の感想――一つの経験に対する“深さ”が表現力を養う

          宇佐美りん 著 『推し、燃ゆ』 読みました。今更ですが。 少しだけ感想を。 どんな本を読んだらこんな文章が書けるのか、いや、どれだけの本を読めば書けるのか。 何か、次元が違うような気がした。 面白いというか、すごい。すごい感性だなと。 これは純文学である。 大衆小説は、スラスラと一気読みできることが、一つの面白さの基準だと思っている。 一方で、純文学は1ページ1ページをめくるのが重い。本書はそのような1ページの重さを感じさせる。 ラストシーンにもあるように、 「背

          宇佐見りん『推し、燃ゆ』の感想――一つの経験に対する“深さ”が表現力を養う

          「ドラム式洗濯乾燥機」を買って半年経った感想。

          【これを買ったら生活が変わる!10選!】 そういうランキングで常に上位にある、 “ドラム式洗濯乾燥機”を、今年1月に買った。買いました。 「QOL爆上がり!」なんてことを、ネット上でみんなが言うから、買いました。 ほんまかいな、と。 完全に、世間に流されるかたちで購入。 けっこうなお値段、26万くらいで、名のある某社の洗濯乾燥機を購入。 これまでは乾燥機がついていない、ノーマルの安い洗濯機を使っていたのですが。 購入して、半年が経過ーー。 使ってみて、実際ど

          「ドラム式洗濯乾燥機」を買って半年経った感想。

          成し遂げなければ幸せにはなれないのか?

          今日は休み。 ソファで寝転がって、ぼーっと、幸せとは何かを考える。 幸せだとか、そんなもん、考えることすら恥ずかしい。 恥ずかしい大人になったものだと思う。 おいしいものを食べたら“幸せ”である。 うつくしい景色をみたら“幸せ”である。 家族と楽しい時間を過ごすのが“幸せ”である。 好きな映画や音楽で満たされるのが“幸せ”である。 ……これら、いずれも“幸せ”である。 幸せとは、“感じるもの”である。 身近なもの、たとえそれが退屈なものであっても、それを私がどのよ

          成し遂げなければ幸せにはなれないのか?