コミュ力:相手のコンプレックスを理解する
ほとんどの人が何かしらのコンプレックスを持っている。それはネガティブな感情を生み出すと同時に、爆発的なエネルギー源となる。社会生活を円滑に進めるためには、相手のコンプレックスを把握しておくことは有用だ。無駄な争いや不快な感情が生まれにくい。
コンプレックスとは
心理学・精神医学用語のコンプレックスとは、衝動・欲求・観念・記憶等の様々な心理的構成要素が無意識に複雑に絡み合って形成された観念の複合体をいう。ふだんは意識下に抑圧されているものの、現実の行動に影響力をもつ。
日本では今なお、「コンプレックス」と言えば、暗黙に「劣等コンプレックス」のことを指す傾向がある。さらに、精神分析の用語から離れて、「コンプレックス」を「劣等感」の同義語とするような誤用も生まれ、今に至っている。 (Wikipedia)
その人にとって、表には出さないけど、現実の行動に影響を及ぼし、劣等感を感じる物・事柄。誰しもが一つは持っているだろう。
外見、声、体型、家族、お金、学歴、育ち、職業、あげたらキリがない。
コンプレックスによって、振る舞いに影響が出る
「学生時代にモテなかったから、お金持ちになってモテてやる」
「ブサイクだから整形したい」
「背が高いのが好きじゃないから猫背になった」
「ハゲがバレたくないから帽子を被る」
「いい学歴じゃないから、大学名を言いたくない」
意識下、無意識下でかなり影響を受けている。
なぜ人のコンプレックスを理解しておいた方がいいか
コンプレックスの存在は、本人に多大な影響があるだけでない。
周りの人間もかなり影響を受ける。知らぬうちに誰かのコンプレックスに踏み込むとどんな反感を買うかわらないし、踏み込まなくても貰い事故みたいなことが起きたりする。
したがって、他人のコンプレックスを「無駄」に触れないために、他人がどういうコンプレックスを持っているか理解しておく。
3大コンプレックス
筆者が思うには、3大コンプレックスがある。外見、学歴、お金だ。これらに影響されている人の割合が多いため、見分け方と付き合い方を述べる。
外見
一般的に恵まれていたとしても、本人の理想と離れているとコンプレックスになったりする。
ダイエット、整形、植毛などの努力で理想に近づこうとしている人がいる。
お金持ちになってモテることで克服している人がいる。
見分け方:外見を不自然に隠しがち、不自然な装い(過剰なアイプチ、違和感のある髪型、違和感のある服装)、何気に外見に関しての話題が多い。
付き合い方:他人にとっては結構無害なコンプレックス。誰の外見の話もしない、参加しない。
学歴
大卒、大学院卒であっても、社会的に高水準の学校を卒業していても、本人が満足していなければコンプレックスになる。
お金持ちになって、異性にモテることで昇華させていることがあるー①。
卒業以降努力せず、コンプレックスを昇華させていない人がいるー②。
見分け方:学歴の話題をよくしてくる。(学歴に興味ない人は学歴の話などしない)
付き合い方:①は問題なし。②は羨ましい学歴の人に理不尽なコメントを言ってきたりする、学歴のせいにしてきたりする。②は治らないので、学歴の話は流す、コメントしない。
お金
一時期、結構な貧乏をした経験がある場合、コンプレックスになることがある。
物事の決断が値段に左右されることが多い。"お金持ちになっても"その傾向を引きずることが多い。内容の良し悪しではなく、「"こっちの方が安い"からこっちにしよう」。
見分け方:よく値段やお金の話を言ってくる。
付き合い方:物事を決める時に内容より値段に引っ張られる傾向がかなり強い、と認識しておく。お金の話をしない。ごちゃごちゃ言われたくないことは、自分でお金を払う。
まとめ
コンプレックスの存在自体が悪いわけではない。
コンプレックスによる影響は大きいので、最初から割り切って付き合うと楽だし、人間関係で問題が起きにくい。
人のコンプレックスは他人がどうこうしても変わらない。
相手は、そういうコンプレックスを持った生き物だと認識する。
変化を期待したり、自分にとっての常識との解離について考えない。
コンプレックスをぶつけてきても、そういう性質を持った生き物だと思って流す。
そういう生き物とどれくらい関わるかを決めるのは「自分」である。