転職:アメリカで現地採用、転職先を最終決定した理由

アメリカで現地採用の内定をもらい、前職を退職した。そして現地採用での雇用が始まった。その時の回顧録。

転職活動した理由

前職は、本業を休んで副業で外資系に就職していた。1年くらい働いた頃、もっと高い給料が欲しいと思った。自分が仕事に使っている時間と労力の割に対価が少なすぎる。筆者は叶えたいことがあり、それは7年計画になることがわかっていた。その実現の勝率をあげるためによくよく考えて調べた結果、現状維持は悪手だという結論が出た。

今までは専門職(本業)で社会人をして、その後は当時の上司のコネクションで外資系に就職した。そのため、世の中でいう転職活動を調べたこともしたこともなかった。

現状維持は選べないので、転職出来る出来ないではなく5ヶ月後には転職しているか現職での給料が上がっていることを目標にした。この5ヶ月という数字は、7年計画全体から逆算していい頃合いと思って出した数字だ。


最初に始めた行動:話す

同業仲間やもっと成功している人らに「給料upしたい、転職しようかな」と7年計画について説明し始めた。引き寄せの法則とかではないが、とりあえず転職活動をしていることを周りに話すことで自分の頭が整理されるし、色々な意見を聞けると思った。

実際そうやって人に話したことが複数のオファーに繋がり、その中で最も理想的な所と契約できた。


次にやったこと:ロールモデルを紹介してもらう

筆者とかなり似た経歴の人がいると教えてもらった。なおかつその人は筆者の10年先を歩き、現在成功していた。その人物を調べれば調べるほど、なぜその経歴を選んだか手に取るようにわかる気がした。その方に是非お会いしたい!!!その方を紹介してもらえるよう、知り合いに頼みにいった。

その方に転職とこれから先の7年計画を相談した。その方は筆者にとってロールモデルであり、相談後からメンターにもなってくれた(以下、メンター)。


転職先を決めた一番重要な項目:組織名

筆者が入りたかった組織は、全米で知らない人がいないかもしれないほど名の知れた組織だった。日本人でも一度は名前を聞いたことがある人は多いと思う。

なぜそこに入りたかったかというと、その組織の内状が非常にレベルが高く、知名度があってブランド力がかなり強い、組織自体の尋常じゃない財力とそれを支える億万長者が無数にいて、組織として非常に力があることを知っていたからだ。そして場所も非常によかった

大きい組織なので、どこかに入りこむ隙はあるだろう。そこで就職先を見つけることに決めた。


インタビュー(面接)のオファーがきたらとりあえず受けてみる

前述の通り、筆者は知り合いやメンターに話す事で市場に出回る前の求人情報を教えてもらった。「そういうことならここが人を募集開始しようとしている」。ついでに求人先に筆者を売り込んでもくれたので、求人先からCV(履歴書)を送って欲しいと連絡がきた。

売り込んでくれた知り合いやメンターが紹介先から信頼を得ていた人物だったのと履歴書が悪くはなかったので、インタビュー(面接)の連絡がきた。日本でも大して就職活動をしたことないのに、アメリカ式の就職のインタビューって何をするんだろう。とりあえずググって標準的な知識を入れた。

優秀なアメリカ人同僚に「インタビューをしたことないけどどうすればいいんだろう」と聞いたら、「まず今まで自分のやってきたこと言う。やることはシンプル。なぜその組織に興味を持ったか。その組織のやっていることを調べて、それに対するideaを提示する。自分が組織に入るメリットを提示する。自分のゴールを言う。まずはインタビューを受けて、もしオファーがきたらそこで就職するかどうかを考えればいい」

売り込んでくれた人たちが予め筆者のことをかなり詳しく説明してくれていたようで、またその後送った履歴書で採用はほぼ決まっていたのだと思う。ググって準備した想定質問や筆者に関してはほぼ聞かれず、どれも30分くらいで終わった。面通しのような意味合いのインタビューだったのだろう。


現職(当時)での給料交渉

就職活動している時に働いていた職場は非常に居心地がよかったし、同僚とも仲がよかった。ただ給料面での待遇に不満があっただけだった。

転職活動をしていることを同僚アメリカ人たちに話したら、「とりあえず今の場所でも給料交渉をすべき」との助言をもらう。他に人に相談すると、「給料交渉するには他からいい条件でオファーを貰っている状態の方が交渉しやすい、という一般論がある」ということを教わる。

インタビューの結果、入りたい組織の2部署から採用オファーをもらった。そこで当時の上司に給料交渉をした。もちろん給料交渉などしたことがなかったが、背に腹はかえられずやってみた。組織の財政問題で給料UPは望めず、退職しどこか別の場所に転職することに決めた。


転職候補は、「条件・給料のいい興味のない過酷な仕事」と「給料が低いが総合的には悪くない興味のある仕事」

2ヶ所から採用したいと連絡がきた。言うなれば、条件のいい興味があまりない仕事給料が低いけど好きな仕事・7年計画のためには理に適っている仕事。あとは直属の上司らの性格も仕事を楽しくできるかに関係してくる。


低い給料でも生活できるか

好きな仕事をして生活できるならそれに越したことはない。今までの自分の生活費や改善可能点を改め、それと今後の給料を総合的に計算し、低い給料で生活できるのか調べた。なんとか出来るらしい。

それと同時に、どの時期にどの額で給料交渉をすべきか、ということも計算で出てきた。今後給料交渉をするかもしれないから、交渉する時のために材料を集めておこうと頭の片隅に置いた。


どうやって決断したか

この決断をするにあたり、アメリカの競争社会で勝ち抜いてきたアメリカ人らとメンターに相談した。すると全員が給料の低い方を勧めた総合的にみて、給料の低い方が筆者にとってメリットがあるという理由だった。

筆者は仕事以外に7年計画のために膨大な時間を投資して進めないといけない事がある。したがって、低い給料すなわち低い責任で少ない仕事量をすることで、その他の膨大な時間と頭のリソースを買うということだ。そういうことも鑑みて、相談した全ての人が給料の低い方での就職に賛成した。


まとめ

この給料交渉・転職活動を通じて、アメリカでの本気の交渉という領域の片鱗を見た。日系組織だと給料交渉とかはあまり馴染みがないし、交渉という能力が低くても問題にならないことが多い。しかし常に戦い続ける必要があるアメリカ生活では、交渉力というのは死活問題である。

無理してアメリカで現地採用されて苦労する必要はなく、日本で安定して手堅く稼ぐ選択肢もある。しかしせっかくなら7年計画を実現してみたいし、生きてる間にこの7年計画を試すチャンスはもうないと思う。7年後がどうなっているかわからないけどしばらく頑張ってみようかなと。


前職での話



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集