天職〜パイログラフィとの出会い
こんにちは。こんばんは。
今回のブログを機に、わたしの仕事でもあるPyrography(パイログラフィ:焼き絵)についての記事も掲載していきたいと思います。
わたしがパイログラフィを知ったのは、今から6年前に観たYouTubeの関連動画です。
それまで存在すら知らなかったジャンルでしたので、何だこれ?くらいの感じでした。
しかし、実際に動画を観てみると、その魅力に取り憑かれてしまいました。
そもそもの部分で、木材を焼いて絵を描くというのが不思議でたまらなかったのです。
しかも、紙やレザーにも焼き付けられる。
鉛筆画にしろ絵の具やインクを使った絵画にしろ、それまで画材を用いて絵を描いていた私からすると、斬新かつ魔法のように思いました。
以後、パイログラフィを『魔法のアート』と呼んでいます。
なぜなら、他の絵画アートでは画材として初めから色が存在しているのに対し、パイログラフィは電熱ペンという道具と素材しか存在していません。
焼き付けながら焼き色が生み出されていき、しかもそれはコゲ付きでもあります。
木材を焼いているのだから当然のように思われるかもしれませんが、何もない空間に突如として色が現れるんですよ。
また、温度調節によって様々なトーンの焼き色が生み出せるのだから、まさに魔法のアートなんです。
パイログラフィで芸術作品を描くには、微妙な温度調節と濃淡の幅を駆使する事が、最も重要です。
わたしは極めていますが、自分好みの濃淡幅を見つける事は簡単ではありません。
それが出来るようになれば、繊細かつ大胆な表現で絵を描くことが可能となります。
なので、パイログラフィはスキルがなければ魅力ある作品を描くことができません。
また、けして失敗ができないものです。
とてつもない集中力が必要とされるパイログラフィですが、動画を観たからといって私がやろうと思ったのはナゼだと思いますか?
もちろん、パイログラフィに魅了されたからという理由もあるのですが、はっきり言ってコレなら自分の方が上手くできる!
と思ったからです。
ほんとナメた理由でしょww
だけど、そう思ったのにはちゃんと訳があるんです。
まず、濃淡グラデーションは私の得意とするところであるという事。
それから、独自の世界観(オリジナル)で描いてる人が少ないという事。
和デザインで描いてる人がいないという事。
特に、独自世界と和デザインについては、間違いなく独創的な焼き絵を描けると思いましたし、それは自信でもありました。
パイログラフィもしくはウッドバーニングの動画は、海外のものが多いです。
海外では既に知られたアートですが、日本では全く認知がされていない現状があります。
ただ、海外のパイログラフィは、転写したものが多いです。
本当にオリジナルで描いてるアーティストは少ないです。
下絵をおこすのもデザインも転写ばかり。
既存のキャラクターや家族にペット。
否定する訳ではありませんが、転写では到底オリジナルとは言えません。
だからこそ、わたしの方が独自世界で上手く描けると思ったのです。
生意気にもそれは間違っていませんでした。
最短2時間で温度調節と濃淡幅を習得し、あとは私の思うがままです。
経歴などの事に関しては、また別の記事で触れたいと思いますが、これが私とパイログラフィの出会い及び始めたキッカケです。
今わたしは、パイログラフィに出会えて良かったと心から思います。
噛みしめるほどに良かった。
だって闘病生活をしながらでも作品を制作できるものだから。
幼い頃のいじめ回避ツールだった絵。
そして生き甲斐とやり甲斐、喜びを感じられるものとして残ったのも絵。
パイログラフィは私の天職であると誇りに思い、出会いに感謝して、これからも作品制作に励んでいきたいと思います。
焼絵職人 燈幻童鬼
【和伝無二絵〜禅那-ZenNa】
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