見出し画像

ペットと災害対策

災害発生時にペットがいる人がは・・・。ご存じですか?ペットと一緒に避難所へということを勧めていること。個人的には賛成しないのですが・・。


|災害発生時どうする

いわずもがなですが、人命第一。ペットがいても人命が第一です。
ペットと離れられず自らの命を犠牲にする・・・・ということは・・・
個人的には如何なものかと思う。
あなたは災害時にペットがいたとしたらどうしますか?

|ペットがかわいそう

その気持ちも分かります。
人命優先を語る冷たい私でも、家族同様のペットがいたらそうしたくなるでしょうね・・。

実家には何代にもわたりワンちゃんがいた。
近年では死亡する度に、火葬業者を呼んで”自宅火葬”をしてもらっている。
実家のペットだが、飼い主にはそこまで気が回らないようなので、私が火葬業者を手配したりしている。
ということで、災害時にはペットがかわいそうで残しておけないという気持ちもわからないわけではない。

|自分だけではない

実はNHKの朝イチで、「ペットと避難」をテーマとし、推奨しているような内容の放映があった。

しかし、この番組構成は余り感心できない。
環境省のイメージに合わせたのでしょうが・・・避難所は自分だけではないのだ。
多くの罹災者が、避難所に集まってくる。

果たしてそこにペットを連れていったい場合に、周囲の人はどういう気持ちになるだろうか?
必ずしも犬・猫などのペットやその他のペット好きではない人もいる。
ペットを優先して人間に我慢させようとするわけではないでしょうが、優先順位の問題は切っても切れないでしょう。
また、犬猫以外のペットを飼っている人や複数のペットを飼っている人にとっては不公平な取扱と感じることになるでしょう。

|環境省は

環境省のHPでは、同行避難として、避難所までのペットの同避難行動(行為)を呼びかけているようだ。

これは、
 過去の災害の際にペットがかわいそうと避難しない人がいた
ということ、また、動物愛護団体等からの要請もあり、どうやら環境省もそういう方向に傾いて通達しているようだ。

最終判断は避難所などの運営主体に委ねられているようだが、しかしそれでいいのかな~。それにより現場は大変な思いをしているのだ。
また避難所によって同行できる所とできない所が存在することで同じ災害に遭った地域でも差が生じてしまう。

環境省資料より

|人の命が優先でしょう

注書き程度に
避難所で、ベットと人が同じスペースで過ごすことなどの(同伴避難)を指すものではありません。」
と記載されているのはそのセイかもしれない。

しかしながら、避難所にペットを連れてきた場合、居住スペースが一緒ではないにしても、ペットのための避難措置はどうするんだろうか?

避難や避難生活はペットにとっても大きなストレスとなる可能性があるので、飼い主はペットの行動も考えた十分な準備をすることが重要だ。

避難所でペットを保管する場所の確保、例えば犬の場合単にリードをつないでおくだけではすまないだろう。
大型犬など犬種によって受け入れないということになると、これまた大変な問題が生じることなどから、特にペットの保有者が苦情を呈することが多くなって行政機関等は大変な思いをすることになるだろう。

またこれが猫の場合には・・・・首輪とリードは行かないからゲージを要する・・。
避難時に個人が準備できるのか?行政等が準備するのは如何なものでしょうか?ペットの食事は・・・、など様々な問題が生じることになる。
犬はOK、ネコはNG、もちろんそれ以外のペットはNG・・ではすまされないだろう。

いずれにしても、鳴き声がうるさいという苦情に対する鳴き声対策や、動物が好きではない人、アレルギーの人の対策も必要になってくるはずだ。
まずは優先されるのは「人の命」ではないだろうか?

|環境の施策は?

先にも書いたように環境省は、ペット同行の災害対策をPRしている。
そして「人とペットの災害対策ガイドライン」なるものを発出・公開しているのだ。https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/files/poster09_2.pdf

 優先するのは飼い主や自身や家族の安全確保
しかしペットいる人がその安全確保についても、普段から考えて備えておく必要があることはいうまでもない。

そしてもし同行避難が認められた避難所に避難したとしても、ペットの飼い主がわがままを言ってはいけないことをしっかり認識していただきたいものだ。

しかし、ペットのことになると我を忘れるのが飼い主であり、過去における避難所などの生活において、飼い主のわがまま、暴言が後を絶たずトラブルになったことを忘れてはいけない。

避難所の運営に当たっては、避難者の実情に応じて適切な指示等をしていただきたいものだ。

|避難所の確認

現在自分が住んでいる地域で指定されている避難場所は
 どこで、ペットは可能か
などを確認して置くことが必要だろう。

そして、避難所等においては、自治体の指示に従い、ルールを遵守し、他の避難者に迷惑をかけてはならない。わがままを言ってはいけないということも理解しておいて欲しい。

避難や避難生活はペットにとっても大きなストレスとなる可能性があるので、ペットの行動も考えた十分な準備をすることが重要だ。
そして普段からペットの基本的なしつけや健康管理をし、ペットを様々な環境に慣らしておくことが、災害時の備えの基本であろう。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/files/poster09_2.pdf

|おわりに

犬・猫を好きかどうかというようなこともあるかもしれない。
少なくとも私は犬が余り好きではない(過去に噛まれてひどい目に遭った)ので、避難所で同居しないにしても同じようなエリアで一緒に生活することは避けたい一人である。

ペットを残して避難できない・・、ペットは家族だ!という人もいることは分かるが、災害時はまずは人間さまをどうするかなのであり、それでも避難したくなければいわゆる「自殺行為と同じ」であろう。

動物愛護の心も分からないわけではないが、そもそも人がいなけりゃペットは保護されないし、ペットは数日離れていてもなんとかなるものだと思う。

この記事を書くと賛否いろいろ、批判を受けることもあると承知の上で記載することにしたのだ。

参考資料:

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/a-1.pdf


いいなと思ったら応援しよう!