見出し画像

小気味いい、アップテンポなSF「小惑星ハイジャック」

<SF(174歩目)>
既に発表されてから60年近く。古典的なテーマですが、独特の筆力あって、一気読みになるSF作品です。

小惑星ハイジャック
ロバート・シルヴァーバーグ (著), 伊藤 典夫 (翻訳)
東京創元社

「174歩目」は、ロバート・シルヴァーバーグさんによる23世紀のアステロイドベルトの小惑星を巡る作品。

設定は地味。そして読み始めると、お約束の男女とお約束の敵役が出てくる。

この段階では「ヒマつぶしSF」と感じました。
申し訳ございません。

読み始めると、お約束の展開から逸脱する瞬間あり。
ここからがアップテンポで面白い。この逸脱は、「なぜか既視感あり」で、「???」と思ったのですが、1964年刊行であることを知ると、シルヴァーバーグさんの方が先行している。

多くの作品が取り込んだ設定に変わると、安定したアップテンポなスピードに止まらなくなる。

読み終わって、感じたことは「設定が普通」であっても、とても面白い作品に昇華すること可能なことでした。

東京創元社さん。古典的、でも面白いSF作品をもっと紹介してください。

待ち望んでいます!!

#読書感想文 #わたしの本棚 #小惑星ハイジャック #ロバート・シルヴァーバーグ #シルヴァーバーグ #伊藤典夫 #東京創元社 #小惑星 #アステロイドベルト #ファーストコンタクト #SF #SF #文芸 #小説

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?