日本の植物SF「コルノトピア」
<SF(70歩目)>
環境SFって、今風でいい。植物による演算技術「フロラ」の世界。この世界観はとても興味深い。
コルヌトピア
津久井 五月 (著), 吉田 誠治 (イラスト)
早川書房
「70歩目」は、「69歩目」と同じく「植物SF」です。
でも、テイストはまるで異なります。SF設定の中で、「植物と人類の共生」を考えさせられる作品です。
津久井五月さんは初めてです。
でも「植物」による演算って発想がとてもいい。とても五月さんしか出せない「世界観」だと感じました。以前に伺っていた小石川植物園でそんな話を聞いたことがありました。
この「フロラ(植生型情報処理システム)」の世界観が私にはとても興味深かった。私にはこのユニークな世界観で、幾つかの作品を出して欲しい作家です。「是非ともお願いいたします。」
全体的にこの分野に知識が乏しいのが悔しい。解説読んでいたら「糠床と人類が会話できる」とか、知らなかった世界です。
おそらく津久井さんはこの分野の研究者の一人なのだろと思いました。
逆に、この世界観で次作を描いてもらいたい。
おそらく、読者の想像力が足りずにブレークポイントに行かなかった気がする。
すごくもったいない。
この作品はとても斬新な世界観なので、SF好きの方にはおススメです。
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