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テレポート社会の姿「スター・シェイカー」

<SF(223歩目)>
若い才能を強く感じる作品で、テレポート社会の設定がとてもいい。

スター・シェイカー
人間 六度 (著), ろるあ (イラスト)
早川書房

「223歩目」は、人間六度さんの高品質な短篇集。

「物理的な距離が関係なくなること」(≒テレポート社会)
この世界観はいいですね。
このテレポートの技術的なことは触れられていないが、それでも魅力的です。

このテレポートで描ける世界を徹底的に網羅して投入している。
この熱量が素晴らしい。

ただ、長いので中盤に少し私はダレてしまった。ごめんなさい。
流れはスピーディーであり、読み進めるスピードは落ちなかった。

そして、登場人物の少女ナクサの持つ空間把握能力は位置のプロットを研究する者として面白かった。
ボーイミーツガールにしなくても面白かったと思う。(ちょっとこのボーイミーツガールの部分が作品にあっていないかも?)

たぶん、テレポートにかかわる発想はまだまだ引き出しが広いと感じた。
これを使って、他の作品も制作してほしい。

この作品以外にも、人間さんのテレポート社会の作品読みたいです。

凄い若い人がいると嬉しくなりました。

#SF小説が好き #恋愛小説が好き #スター・シェイカー #人間六度 #ろるあ #早川書房 #テレポート #テレポート社会 #SF #SF

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