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友情と贖罪「ザリガニの鳴くところ」

<文学(107歩目)>
友情と贖罪、全て完璧な人はいない。

ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ (著), 友廣 純 (翻訳)
早川書房

「107歩目」は、ディーリア・オーエンズさんのデビュー作です。
読後、69歳での「デビュー作」に仰天しました。

厚い本ですが、厚さを感じずに最後まで「感情移入」して読めてしまった。
主人公のカイアと黒人夫婦のジャンピンとメイベルとの交流だけで作品が描けると思った。

ありきたりなラストではないけど、読んでよかったと強く感じた作品です。
それにしても、才能っていろいろなところに眠っているのですね。
動物行動学の博士が、別の才能である小説をここまで描けるとは。すごいです。

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