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老齢と死は克服したいけど「Arc アーク ベスト・オブ・ケン・リュウ」

<SF(181歩目)>
どの作品も心を突く、とても上質な短篇集です。

Arc アーク ベスト・オブ・ケン・リュウ
ケン リュウ (著), 古沢 嘉通 (翻訳)
早川書房

「181歩目」は、ケン・リュウさんの短篇集。どの作品もアジア的な美しさあり。舞台は、日本も含めたアジア全域。
アジア的な価値観を感じさせて、心にしみる。

他のアンソロジーでも紹介している作品多い。

「Arc アーク」
表題作で、他の作品もいいけれども好きです。
知人がどんどん亡くなる、大切な人との別れ。
それでも、Arcは人生に前向きになれる内容でした。自分の人生は自分で切り拓く!という気持ちになれる。
SFであり、普遍的な「愛(Love)」にかかわる文学です。

「紙の動物園」
既読でしたが、やはりいいです。
貧困の中から、人生を家族に注ぐ母親の気持ちが伝わる。
素晴らしい大人の寓話です。

「もののあはれ」
漢字という表意文字を使う民族でよかったと感じた。
漢字の意味に注目していこうと思いました。

それにしても、短篇なのですが、通勤時に読んで涙があふれてパニックでした。

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