犬君の超訳「源氏物語」 第36巻「柏木」
犬君アタマの超訳源氏!第36巻「柏木」UP!第54巻「夢浮橋」まで完走なるか…to be continued
第36巻「柏木」
≪もののけ編≫
原文抜粋「後夜の御加持に 御もののけ出で来て
かうぞあるよ いとかしこう取り返しつと 一人をば思したりしが
いとねたかりしかば このわたりに さりげなくてなむ
日ごろさぶらひつる 今は帰りなむ とて うち笑ふ」
犬君超訳「後夜の祈祷のとき、もののけが出てきて、
『ここにいるぞ。前のひとりはうまく取り返したと思っただろうが、
それが口惜しくて、女三の宮のそばにさりげなく日ごろついていた
のだ。さあ、今はこれで帰ろう』と、大声で笑った」
≪源氏の君編≫
原文抜粋「誰が世にか種は蒔きしと人問はば
いかが岩根の松は答へむ あはれなり
など 忍びて聞こえたまふ」
犬君超訳「『誰がこの世に蒔いた種でしょうと人が問えば
若君は何と答えるでしょう この子がかわいそうです』
と、女三宮にこっそりと仰せになる」
犬君「≪もののけ≫より≪源氏の君≫の方が…こわいよぉ~(>_<)」