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詩「プレイリスト」
今夜も暗い幻想の海を一人で泳ぐ
窓を少し開けた
揺れるカーテン
ベッドの上で白い模様を辿る
鼓膜を突き抜ける 言葉の波に溺れてる
だって知らない
私 まだ愛を知らないわ
感情を閉じ込めたギフトボックス
これ以上の贈り物はない
四角い機械を指でなぞる
(人間の叡智が詰まってる。)
隙間が空いた孤独を埋める
次から次へと展開される場面に
目を閉じて心を揺らす
瞬間を感じる暇もなく
日々は進んでいくのだけれど
私 何にも残せてないわ
誰の心にも
自分の心も静かに空きが増えていく
(紡がれた言葉達
まだよく知りもしない恋について酔う。)
暗い海で呼吸する
泡が天井にまで到達する
名前を付けない魚達が跳ねる
こんな夜を彩ってくれるのだから…
一度も見ることができなかった流れ星
窓の隙間から月も出ない夜空が広がる
音が私を呼び戻す
言葉の渦は止まらない
神経が音に占領される
夜の海は終わらない
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