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Photo by
09chiharu
詩「長い一日」
特別な日の朝は
いつもと同じ顔をしてやってくる
空から降りてきた細い糸を辿って力を込める
小さい心臓が波打つ
紺色のカーデガンを羽織る
深呼吸が白い溜め息に変わる
両足に力を込める
倒れないように
倒されないように
陽の光は見ても美しいものだけれど
差している場所は触ると温かい
心の一番下が冷え切っていなければ
それで良い
(結果なんて事実の一欠片にしか過ぎない。)
人間は見えないものを
見ようとすることができる
想像力を爆発させ
何も無い場所からも輝きを見出せる
玄関で靴を履いて一日の扉を開ける
長い一日のはじまり…
私の気持ち次第で
光の見え方も変わる
靴底の下に
次の季節が待機しているのを感じながら
一歩
また一歩と
前へ