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詩「光 溢れる」


口を固く結び 生を閉ざした人は
秋と一緒に枯れて行く
枯葉は土に還るけれど
孤高の人の人生は続いていく
高すぎる空は誰も手が届かない

季節は巡る
あの人の頭上に優しい光が降り注ぎます
生温かい手を取って私が明日へと連れて行く
(痛みに気を取られてる。私と、絶対にはぐれないで。)

砂埃が二人の道を隠すなら
私は土に円を描く
消されても何度でも
(それが 二人の道標。)
今は 空を雲が覆う
私は迷わず 探しに行く
(そして 導かれる。)

深い森の木々の隙間から
僅かに
光 溢れる





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