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詩的創作「空の青さ」


空は いつでも人々を見ていた
あの日の空は晴れていた

きっと
今の空の色にとても似ていたのだろう

あの日
とてつもなく
大きな哀しみが
再び
地上に落ちた

少女は
しっかりと前を向いていたので
何もかもを知らなかった

どうして世界は 再びこうなって
体は一瞬で吹き飛ばされ
少女は今 空に向かって歩いているのかを…

少女は空に手を伸ばし
空の青さに溶けたいと願った

空は もうこれ以上壊れない様に
少女を優しく優しく包み込んだ
あの子の小さな体に
哀しみが大きく広がっていかない為に

今日の空も晴れている
きっと
あの日の青さに似ているのだろう
私もいつか
あの青の一部になるのだろうか

その時は
胸を張って
私達はあの日の青達に会うことができるだろうか

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