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hiilagram
詩「整列」
知らないのに
知っているフリをして
出来ていないのに
出来るフリをしていた
飛び出す度胸すらも無くて
此処にいるのが当たり前な顔をして
息を殺して すましていたんだ
胃の中は
食べ物と押し込めた感情でぐちゃぐちゃ
頭から爪先まで
吹き出した汗と焦燥でびちゃびちゃ
笑われても
原因は何なのか分かってないんだ 本当に
一緒になりたくて微笑った
空気はズレて震えた
面白がられたのは生きて行く上で幸いだった
真実を誤魔化しながら笑った
道端に咲く花は ただ風に揺れた
私も上手に咲けていますか?
スカートが ひらり 風に揺れる
発していない声は こだましない
頭の中に点を入れるんだ
出来るだけ たくさん
強固に繋がっていく様に
(夜空を彩るのは季節の星座たち…。)
授業中 祈りながらペンだこをさすった
前ならえ
号令が響き渡る
私の腕が空を切る
願えど空は高くなる
背筋を伸ばして前を見る
恥じない私になるために