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詩「蜜」


精巧に編まれたレースのカーテンが不確かに揺れる
差し込む太陽の光が明暗をつくる
真実は見えそうで見えない
化粧は熱情を安易に隠す
乱れた跡さえ決して見せない

女は
全てを曝けださない美徳を纏う
周りは頼んでもいないのに妄想の宴を始める
頭の中の女が妖艶に微笑う
現実よりも美化された偽りの姿で

(何億光年もの歳月をかけ
月は地球に恋をする…。)

あの子の光は強過ぎて
僕のまなこでは追いつけない…

月が地球に再接近した夜
雲が逢瀬を覆い隠した
あの子の真実も見えそうで見えない
もどかしい夜

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