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詩「風の便り」


或る晴れた日の
南の方から吹く あたたかな風に乗って
誰かの心に届く様に…
(郵便ポストに届く手紙みたいに特定の人宛てではないのです。)

忙しい朝のちょっとした合間に
ゆとりができた午後の微睡に
落ち着いた夜の帷に
誰かの時間に言葉が降りて来て
人生の一部として溶けていってくれたら…
何物にも代え難い喜びが溢れて来て
胸がいっぱいになるのです

心の窓をそっと開けて
差し込む光と共に
風の便りが
あなたの胸の中に届きます様に…

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