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閲覧注意、絶対吹き出す話

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心がささくれたり、疲れすぎたとき、とにかく笑いたいときのnoteたち。
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#思い出

言葉がなくても気持ちは伝わる

言葉がなくても気持ちは伝わる

少し昔の話。恋愛要素1ミリもなし。



 「iPhone買ったんですよぉ」
展示会に行く途中の電車。後輩が嬉しそうに買ったばかりの最新iPhoneを見せびらかす。
「先輩もiPhoneにした方がいいですよ。ドコモでも買えるようになったし。写真めっちゃキレイですよ。」
と僕のフロントボタンが3つ付いたandroidを見て言う。
「ビックで一括で買って今月ピンチなんでお昼、奢ってくださいね」
テン

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14時のオフィスに風が強く吹いている

14時のオフィスに風が強く吹いている

ランチタイムが過ぎ落ち着き始める14時。
この時間は、メンバーの忙しさを確認するのにベストのタイミングだ。忙しい人は、マウスのクリック音が違う。
カチカチカチカチカチ...タタンっ…カチカチ
音は大きいが集中力と緊張感が生むクリック音のリズムは心地よく気にならない。

一方、自分のペースで仕事ができている人の音はまったく違う。
カチカチ……カチ……ジージー
ホイール音にも余裕が感じられる。じっくり

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海老天クライベイビー

海老天クライベイビー

自分で言うのも何だが、僕は温厚な性格である。
メンタル面が仏なので滅多に怒らない。
そこそこの満員電車とかで、よろけた人に自らの足を踏まれても全然怒らないし、なんなら踏んできた相手が綺麗なお姉さんだったら勢い余って
「ありがとうございます」
なんて口走ってしまうかもしれない。
とにかく怒らない。

そんな僕でも過去に激怒した経験はある。
今回はその話をしたい。
あれは確か、僕が二十七歳のときだ。

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