誰がはじめに「もち」と「ベーコン」を組み合わせたらうまいと思いついたのか?
もちベーコンはうまい
もちをベーコンで巻いたのはうまい。北海道の焼き鳥店「串鳥」でよく出てくるメニューでつい食べたくなる。
それはいいんだが、いったいこの和風美人のおもちと西洋のナイスガイベーコンはいつ、そして、誰が仲人となって一緒になったのか。これがぜんぜんわからない。
多分わからないのは、もちベーコンが旨すぎるせいだ。
サーモンアボカドもうまい
サーモンとアボカドを一緒に食べるとうまい。
北海の益荒男サーモンと、南米の謎の美女アボカドの組み合わせは、いったい誰が仲人になり実現したのか。これもまた謎である。
おそらくだが、サーモンアボカドが旨すぎるせいで、誰もこのことをわからないままにしている。
私たちは国際的な時代を生きている
もちベーコンとサーモンアボカドは、冷静に考えると組み合わせとして面白い。それに、和食にカテゴライズされるであろう焼き鳥やお寿司のなかにキャラとして存在していることも、冷静に考えるとやっぱりちょっと面白い。
ところが、実際には全然そこに在っておかしくはない。私たちはもちベーコンやサーモンアボカドが当たり前にある時代を生きている。
それぞれ、別の遠くの場所から運ばれてきて、私たちの食事に登場している。
冷静に考えるとちょっとあれ? となるのだけれども、それらは美味しく当たり前にそこにあるため、それ以上考えなくても良い。
また、もちベーコン1本やサーモンアボカド1皿の値段でガソリンを買うと、何キロも何十キロも走ることができる。このことも冷静に考えるとあれ? となる。
繰り返しになるけど、これら全部ひっくるめて「当たり前」が溢れすぎていて、あまり考える余地を産まない。
けれども。
普段は考えなくなっていいけれども、時には、そうしたことに少しでも心を向けることが大切なのだろうと思う。ほんの少しでいい。美味しいなとか便利だなと思ったら、ちょっとでも何故これが? と考えられたらと思う。
今は便利で検索もできる。検索してもわからないことも多いのだけれども、あれ? と思うことがまず大事だ。
もちベーコンとサーモンアボカドは、そうした現代の私たちのグローバルなつながりを考える時のよい端緒となると信じている。
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