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A 救急業務の沿革 ・消防法の救急業務の定義:「傷病者が医師の管理下に置かれるまでの間において、緊急やむを得ないものとして、応急の手当を行うこと」 ・救急業務に関わる沿革抜粋 ■1991年4月:除細動、包括指示,救急救命士法が制定 ■2004年7月:気管挿管 ■2006年4月:薬剤投与 ■2009年3月:エピペン ■2011年8月:ビデオ喉頭鏡 ■2014年4月:心肺停止前の重度傷病者に対して ①静脈路確保および輸液 ②血糖測定および低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与
・災害医療 ■多数の傷病者が発生し,傷病者数に対して医療資源が圧倒的に不足した状態 ■いかに少ない医療資源で最大多数の人々を救命するかが重要 救急医療と災害医療の相違 出典:へるす出版 救急救命士標準テキスト 改訂第10版 https://www.herusu-shuppan.co.jp/997-2/ A 災害の概念 1 災害の定義 ・災害:自然現象や人為的原因によって,人間の社会生活や人命に受ける被害 ・医療上の災害:傷病者数(医療需要)が治療対応能力(医療供給)
消防機関における救急活動の流れ:119番受理,出動指令,出動,状況評価,初期評価,全身観察・重点観察,緊急度・重症度判断,医療機関の選定および連絡,車内活動(継続観察,詳細観察),医療機関への収容および医師への引き継ぎ 消防機関における救急活動の流れ 出典:へるす出版 救急救命士標準テキスト 改訂第10版 https://www.herusu-shuppan.co.jp/997-2/ A 119番通報受信と通信体制 1 通信指令の概要と役割 通信体制:迅速な救急活動を
A 接遇とコミュニケーションの種類 1 接遇 ・接遇 ■本来もてなすことや応接すること ■社会人として身に付けておくスキル ・言葉遣いや服装,庁舎内における配置図,待合時の椅子,照明などの設備も含まれる ・救急活動:傷病者やその関係者だけでなく,搬送先の医療機関や救急隊員間に対してもコミュニケーションスキルが求められる 2 コミュニケーションの種類 ・アメリカの心理学者アルバート・メラビアン:人の第一印象は初めて会ったときの3〜5秒で決まり,またその情報のほとんどが「
A 法令の基本 ・倫理:人として守り行うべき道で,正邪の判断において普遍的な基準となるもの ・法令:国家が従うことを強制したもの 1 法令の序列 ・法律:国会により制定されるもの ・政令:内閣の定める 例:施行令 ・省令 ■各大臣が定める(例:施行規則), ■内閣府の場合:府令となる 法令の序列 出典:へるす出版 救急救命士標準テキスト 改訂第10版 https://www.herusu-shuppan.co.jp/997-2/ 2 法律 ・法律:国民を代
A 救急救命士の生涯教育の目的 ・救急救命士を含めた救急隊員にとって,自身の資質向上のための自己研鑽は国民の生命や身体を守るため当然の責務 ・救急救命士生涯教育:2年で128時間以上と推奨されている 救急業務に携わる職員の生涯教育の指針 出典:へるす出版 救急救命士標準テキスト 改訂第10版 https://www.herusu-shuppan.co.jp/997-2/ B 救急救命士の自己研鑽 1 指導救命士 ・救急隊員教育の企画・運営・指導の中心的役割を担う者
A 安全管理の目的 ・安全管理:医療に限らずあらゆる分野における最重要の問題の一つ ・「医療安全管理」と「リスクマネジメント」は同義語と定義 ■また,リスクマネジメントは,セーフティマネジメントともいう B リスクマネジメント ・リスクマネジメント:安全管理を具体的に実践する手法 ■医療現場 事故等を発生させない予防対策 事故が発生した場合の緊急時対応と再発防止 ・リスクマネジメントはPDCAサイクルの繰り返し ■Plan:計画を立てる,Do:実行する,Check:
A 感染予防策と感染防御 1 感染予防策の変遷 ・1980年代に医療従事者のB型肝炎ウイルス感染による、劇症肝炎の死亡が多発 ■よって、消防庁の通知によりB型肝炎ワクチンの接種や感染防止などの教育に努めることが示された 2 標準予防策(スタンダードプリコーション) ・標準予防策 ①疫学的に根拠があること ②感染症にかかわらず,汗を除く唾液・鼻汁 ・喀痰 ・尿・便・腹 水・胸水などすべての湿性体液には感染性があるものとして取り扱うこと ③空気・飛沫・接触伝播による感染 予防
A 救急活動でのストレス ・大災害や悲惨な災害現場,犯罪などのストレスを引き起こす物理的・精神的因子により,とくに精神的に大きなダメージを受けやすい ・災害現場など:救助救急活動に従事する消防職員も被災者と同様な体験を受け,また職業的責任から精神的影響が大きく,ストレスを受けやすい 1 ストレスの概念 ・ストレス:体外から加えられた各種の有害な原因に応じて体内に生じた障害と,これに対する防衛反応の総和 ・惨事ストレス ■火災などの大きな災害現場や戦場などで,悲惨な体