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痩せ体質になる!甲状腺刺激ホルモンと過食について

甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、脳の下垂体から分泌され、甲状腺ホルモン(T3・T4)の分泌を促す重要なホルモンです。
甲状腺ホルモンは、代謝をコントロールし、体温調整やエネルギー消費、脂肪分解をサポートする働きがあります。
しかし、このホルモンのバランスが乱れると過食や体重増加に繋がることがあるのです。

1. 甲状腺ホルモン低下と過食の関係

(1) 代謝の低下によるエネルギー不足

甲状腺ホルモンが不足すると、基礎代謝が低下し、エネルギー消費が落ちます。
その結果、体は「エネルギー不足」と誤認し、食欲を増加させ過食を引き起こすことがあります。

(2) セロトニン不足の影響

甲状腺機能が低下すると、脳内のセロトニン分泌が減少することがあります。
セロトニンは精神を安定させる働きがあり、不足するとイライラや気分の落ち込みが生じ、ストレスから過食行動に走ることが増えます。

(3) むくみや体重増加の悪循環

甲状腺ホルモンが不足すると、体の水分バランスが崩れ、むくみや体重増加が起こりやすくなります。
これが「太ってしまった」という心理的ストレスとなり、さらに過食に繋がる悪循環を生むことがあります。

2. 過食改善のための対策:甲状腺ホルモンを整える

(1) 栄養バランスを意識する

•ヨウ素:海藻類(昆布、わかめ)
•セレン:魚介類やナッツ
•鉄分・亜鉛:赤身肉や貝類
これらの栄養素は甲状腺ホルモンの生成を助けるので、意識的に取り入れましょう。

(2) 運動で代謝をサポート

ウォーキングや軽い筋トレは基礎代謝を高め、甲状腺機能のサポートに繋がります。
過度な運動は逆効果なので、無理なく続けられる範囲で行いましょう。

(3) 睡眠の質を整える

睡眠不足はホルモンバランスを崩し、TSHの分泌に影響を与えます。
1日7〜8時間の睡眠を確保し、心身をしっかり回復させましょう。

(4) ストレス管理を行う

ストレスは甲状腺機能を低下させる要因になります。
呼吸法やリラックスする時間を意識し、ストレスを適切にケアすることが大切です。

まとめ

甲状腺刺激ホルモン(TSH)と過食の関係は、代謝低下やセロトニン不足が大きく影響しています。
栄養・運動・睡眠を意識し、甲状腺ホルモンを整えることで、過食を抑え、健康的な食欲と代謝を維持することができます。

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