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夏休みの宿題溜め込み系男子だから分かった!ブランドエンゲージメント実践のススメ

主にCMの企画をしているプランナーの今井俊希イマイトシキです。いま、めちゃめちゃ焦りながらこのnoteを書いているところです。

現在このnoteの原稿案提出前日の夜(2023年2月1日)なのですが、何もできていません。マジでヤバイ。

「クリエイティブの力であらゆる課題を解決するクリエイターたちの頭の中を大公開」がコンセプトのADKクリエイティブノート。全ての記事は、クオリティ管理を行う編集部のチェックが入っています。事前に原稿案を編集部に送り、打ち合わせた上で記事を掲載しています。

▲まさに今、その原稿案提出〆切が迫っているのです

見切り発車ですが、とにかく"いま"考えていることをそのまま書いてみています。「頭の中を大公開」というコンセプトからはズレていないはず。けど、ここからどうまとめよう…完全ノープランだ…プランナーなのに…

そうだ。
「ハッピーストック」に何かヒントないかな?


◆ ハッピーストックとは

簡単に言うと「貯幸箱ちょこうばこ」です。
日々の幸せをメモして貯めていく、というもの。

うさんくさい説明に見えますが、
日頃の幸せを可視化できるのでおすすめです。
2018年2月末のハッピーストック。
こんな感じに貯まるのでおすすめです。

2023年も始まったばかり。
まだストックもたくさん貯まっていないし、何をストックしたか覚えてないけど、もしかしたら執筆のヒントになるかも……

何かが見つかると信じて、とにかくハッピーストックを手当たり次第に開きながら、つらつらと書いてみます。ここからは執筆者イマイの焦りとライブ感を楽しみながらご覧ください。

本当は年末に開けるものなんだけど…
なりふり構っていられない…

◆ ハッピーストックに頼ってみる

さあ1枚目!
ヒントになるもの出てこい!


◇ 原稿案提出"11日前"のハッピーストック

ハズレだ…
陶芸教室の話です、これ。

2年前から陶芸を趣味で始めて、わりとのめり込んでいるんですが、陶芸って考えていることがそのまま形に表れて面白いんですよね。
迷いがあるときは、大体形がイビツになります。
難しいです。

これを焼いたときは形に執念深くこだわっていたので、
比較的キレイに仕上がっています

そういえば、某ノートPCメーカーさんとの、「若者へのブランドコミュニケーション」がミッションのお仕事でも同じ感覚を味わった覚えがあります。

お、担当事例の話に繋げられたぞ…!
いける気がする…!

▲ イマイ執筆中の心の声①

若い世代っていろんな情報に触れているので、広告に出会うと「はいはい広告広告」と流すような、冷めた目も持っている人もいます。

なので、企画者が迷って中途半端にブランドスタンスを表現すると、「広告おつ〜」と思われて終わってしまう可能性もゼロじゃありません。

そこで、「ノートPCはいいぞ」と一方的に訴求するのではなく、「正直ノートPC無くても生きていけるけど」という若者の目線やライフスタイルを見つめるところからノートPCの価値を再定義する表現をローンチ。

結果、「世の中の変化から目をそむけない」スタンスに共感リアクションを多く頂けました。たとえ挑戦的な広告表現だとしても、はっきりブランド姿勢を真摯に築けていれば想いは曲解されずに伝わるんだなあ、とSNSの反応から学んだ記憶があります。

身近な人も反応してくれたのが冥利に尽きます。
こんなリアクション即ハッピーストック行きです。

…こういうことでいいのかな?
とりあえずこのまま書き進めてみるか…

▲ イマイ執筆中の心の声②



2枚目、見てみましょう。

◇ 原稿案提出"6日前"のハッピーストック

趣味の話しか出てこない…
どうしろと…

ロン毛だとDJやってる感が出るので、おすすめです

実は29歳になってから細々とDJデビューしました。(大学時代にVJは経験していましたが、DJは初)

小さいときからFlashでモーションやゲームを作ったり、デバイスを弄ったりするのが好きだったのですが、DJもそれらと同じく「技術」が大事で、覚えれば覚えるほど表現幅が広がります。そんな共通項があったからこそ、サクッとハマれたのだと思います。

ある日のデバイスだらけのイマイ家の風景。
自宅感ゼロだな〜

そんなデジタル趣味ですが、業務で役立つときもありました。某社のブランデッドWebコンテンツのプロトタイプを作ったり、某社のブランドサイト制作でUIモーションイメージを作ったり。

モックはお見せきないのでコードだけ掲載。
じっくりご覧ください

趣味を業務に転じて感じたのが、CMの絵コンテと同じで、どんな形の制作物でも仕上がりがイメージできるものがあると、全員が目指すべきブランドコミュニケーションの姿をスムーズに・精度高く共有できるということ。

もちろん専門プロダクションさんに頼めばモックアップは作ってくれます。
ですが、広告会社も企画段階から試行錯誤できると、ブランドコミュニケーションを高い精度で組み立てられると考えています。

いまは学習のハードルも下がってますし、
「とにかく試してみるスタイル」の働き方が、今後どの分野でもどんどん増えていく気がしています。

あ、そういえばこのノート、自分の所属しているチームの紹介もするんだった…全然その話できてないじゃん…このあと繋げられるかな…

▲ イマイ執筆中の心の声③



…3枚目のストックに行ってみましょう。
そろそろ頼むよ!ハッピーストック!

◇ 原稿案提出"4日前"のハッピーストック

これAPEX Legends(バトルロイヤルゲーム)のプレイの感想じゃん。

ここぞというときに、仕事に関するハッピーストック出なさすぎでは??

▲ イマイ執筆中の心の声④

…僕、ADKでe-Sports部を立ち上げるくらいゲーム好きなんです。「PUBG mobile」というゲームの大会に、ADKでチームを組んで出場したこともあります。

キレイにADKの文字が作れていますね。(出典:PUBG MOBILE 企業対抗戦2019

プレイは下手ですが実況・解説に言及されること多数。弊社e-Sports部、ネタ枠としての実力は本物です。大会ゲストで来ていた狩野英孝さんにイジられたこともありました。

※記事最下部にいじられた動画へのリンクがあります。是非。

思えば、小さい頃に様々なゲームのTVCMを見て育ったので、ゲームの魅力をさらに拡張するCM表現に面白さを感じたことが、いま、ADKに勤めている理由の1つなのかもしれません。

そんな僕のゲームまわりの仕事といえば、プランナーとして参加した某ゲームのCM制作。
そのシリーズへの愛ゆえに、細部まで想いを注ぎ込みたくてCM画面の端の端まで自分で設計したこともありました。
(ちょっとしか映らない部分にも小ネタを入れたりなど)

ネタバレを避けるためモザイク超厚めです。すみません。

「ファンなら気づくかも」を細かく盛りこんだところ、ファンの方が気づいて、SNSで言及してくれたこともありました。
ある特定のカルチャーやモノへの偏愛も、ブランド体験に繋がっていくんだなあ。そんなことを初めて感じた仕事だったと思います。



…あっ!
いつのまにか、日付が変わってる…!!!


◆ そして原稿案提出日へ

◇ ヤバい…

とうとう、原稿案提出日当日になってしまいました。

ハッピーストックを頼りに
筆に任せてつらつらと書いてみましたが、
結局、ほぼ「趣味の話」しか書いていない…

このままでは、僕が所属しているチームが掲げる「BRAND ENGAGEMENT」について、紹介できていません。非常にマズい。

数時間後、絶望のカオで編集会議に向かうジブンの姿を想像しつつ…いまから、これまで書いてきたことを読み返してみようと思います。
「自然に書けたこと = 普段から考えていること」なので、読み返せば、自然に頭が整理されるはず……!

おっ!



◇ こういうことか! BRAND ENGAGEMENT

「そのブランドにしか提供できない体験をニュートラルに考え、生活者とのエンゲージメントを高めていく」というものが、僕たち「BRAND ENGAGEMENT」チームのミッション。

一方、この世界を生きる人々(=生活者)の目的って「とにかく自分にとって楽しくて幸せなものに出会いたい」
基本的には、これに尽きるのではないでしょうか。

ある1人がブランドを気に入ってくれるポイントは着飾らない正直なブランドスタンスかもしれないし、新しく楽しく美しいコンテンツを提供してくれることかもしれないし、ちいさな好き!をくすぐる広告表現かもしれない。

広告表現の企画者として見定めるべきは、映像/平面/コンテンツといった「広告手法」だけでなくいろんな生活者の「これいいな」と思うポイントそのもの。
だからこそ、「BRAND ENGAGEMENT」を実践するためにはさまざまなな愛着の形を誰よりも深く理解していることが大事なんだろうな、と思います。

結局、趣味の話ばっかりの原稿案を書いてしまっている僕ですが、BRAND ENGAGEMENTをしっかり実践していくためにも、このまま多趣味に生きていこう、と改めて決意しました。

僕が生活者としてさまざまなカルチャーを理解していくことは、プランナーとして沢山の「愛着の形」を学ぶのと同じ。そしてそれが、よりたくさんの人々とのエンゲージポイントを発見するためのブキになる。
そう信じています。



◇ ところで…夏休みの宿題を溜め込む系のあなたへ

冒頭の文章、覚えていますか?
原稿案提出前日でノープラン
な状態でしたが、趣味の話や経験をたどることでギリギリ原稿案を書き上げることができました。

執筆を直前まで溜め込んだのは完全に自分のせいですが、最後まで宿題を溜め込むタイプの僕でもさまざまなカルチャーを体験していたから、結果、いろんな角度から執筆できたように感じています。

この記事を読んでくださったあなたと、この記事のどこかの点で少しでも繋がりがつくれていたらいいな…
と思っております!

ということで、〆切までにギリギリ原稿案が完成しました。もし編集会議をパスした場合は、この下に後日談を載せようと思います。(通らなかったら、そもそもこの文章自体が日の目を浴びませんしね)
早速これから提出してみます。
なんとか編集部OK出てくれ〜〜!頼む!

▲イマイ執筆中の心の声⑤




◆ 後日談

ADK CREATIVE MALL 特設サイトはこちら


(おまけ)

ADK e-Sports部 大会出場時のアーカイブ映像です。

引用元:PUBG MOBILE 企業対抗戦 2020 powered by RAGE

今井 俊希|Toshiki Imai
千葉大学工学部デザイン学科卒。2014年ADK入社。幼少期から制作経験を積んだインタラクティブクリエイティブと映像クリエイティブを中心として、マスCMからPRコミュニケーションまで横断的な企画・表現開発を行う。

ここまで読んでいただき…本当に、本当にありがとうございました。


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