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【タカマガハラ二次小説】夢で逢えたら(初版)〔連載終了〕

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中学2年になった颯太のもとに、高天原の那智がやってきた!? これは夢か幻か。もどかしいけど切なくて、じれったいけどほんのり甘い、そんなふたりの恋の行方をお楽しみください。
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【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)Index

あらすじ 中ツ国。中学2年になった颯太のもとに、高天原の那智がやってきた!?これは夢か幻か…

初瀬ほたる
5か月前

【勝手にイメージソング】It’s for you_三枝夕夏 IN db(小説「夢で逢えたら(初版)」)

小説執筆時、とにかく切なくてロマンチックな曲ばかりを聴いていました。この曲もそのひとつ。…

初瀬ほたる
4か月前
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【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)あとがき

長かった……。 お付き合いしてくださった皆さん、 本当にありがとうございますm(_ _)m 書き…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)エピローグ 君とこの空を

それから2日が過ぎた、放課後の学校。 颯太は一人、屋上で物思いにふける。 本当に夢のような…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#14 朧月

那智のぬくもりを肌に感じながら、 颯太は不安に襲われる。 これは全て、夢ではないのかと。 …

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#13 すべてを捧げても

遊園地からの帰り道。 人通りの少ない歩道で、 ふたつのシルエットが重なる。 夢のように甘…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#12 黄昏の告白

一通りアトラクションを回り終える頃には、 日もだいぶ暮れかけていた。 少しずつパーク内のイルミネーションが灯り始める。 ふたりはお土産袋を掲げ、帰路に就く。 「今日は楽しかったな~。また来れたらいいのに」 那智が何気なく口にした一言。 それが颯太には痛い。 明日になれば、那智は帰ってしまう。 そしてもう二度と、会えないかもしれないのだ。 (後悔したくない……) ふと、そんな思いに駆られた。 たとえ那智が誰を好きだとしても。 後悔したくない。だから。 「那智。あ

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#11 パラダイスへようこそ

翌日。 結姫に見送られ、 ふたりは遊園地に向かう。 この地域では有数のアミューズメントパ…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#10 あなたへのラブコール

「もしもし、那智?」 受話器の向こうから颯太の声が聞こえる。 那智の心臓は今にも破裂しそ…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#9 シグナルをとらえて

「大丈夫じゃないんですけどねぇ……」 圭麻はため息混じりに呟く。 ここは高天原。 ガラク…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#8 月華の小夜曲(セレナーデ)

結姫はお風呂から上がり、パジャマに着替えると、 急いで那智の待つ2階へと向かう。 2階のド…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#7 種も仕掛けも越えるもの

「なあ、圭麻。おまえはどう思う……?」 日が暮れて、たいぶ暗くなった帰り道。 先ほどの曲…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#6 奇跡のセオリー

「へ~え、よくできてるなぁ……」 那智からオカリナを受け取った圭麻が、 しげしげと眺めて…

初瀬ほたる
5か月前

【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#5 想いあふれて

――……本当に好きなんですね、颯太のことが……―― 那智の胸に、ふと、 高天原の圭麻の言葉がよみがえる。 中ツ国に行きたいと、 駄々をこねたときに言われた言葉。 (――好きだから……) 好きだから、逢いたくてたまらなかった。 逢いたくて、逢いたくて、逢いたくて。 だから、圭麻が止めるのも聞かずに、 中つ国にやってきた。 高天原で逢えないならば、 せめて夢の中で、中ツ国で逢いたい。 たとえそれが、危険なことであっても。 「ねぇ、那智、どうしたの?」 ひたすら泣