【タカマ二次小説】夢で逢えたら(初版)#12 黄昏の告白
一通りアトラクションを回り終える頃には、
日もだいぶ暮れかけていた。
少しずつパーク内のイルミネーションが灯り始める。
ふたりはお土産袋を掲げ、帰路に就く。
「今日は楽しかったな~。また来れたらいいのに」
那智が何気なく口にした一言。
それが颯太には痛い。
明日になれば、那智は帰ってしまう。
そしてもう二度と、会えないかもしれないのだ。
(後悔したくない……)
ふと、そんな思いに駆られた。
たとえ那智が誰を好きだとしても。
後悔したくない。だから。
「那智。あ